月は沈みぬ(1943・米) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

月は沈みぬ(The Moon Is Down)

 
監督 アーヴィング・ピシェル
出演 セドリック・ハードウィック、ヘンリー・トラヴァース、リー・J・コッブ、ボリス・ボードン、ピーター・ヴァン・アイク
1940年、ドイツ軍は突如ノルウェーに侵攻。ある鉱山の町は落下傘降下したドイツ兵に襲われ、12名の民兵しかいなかったためあっという間に占領されてしまった。ドイツ軍のランサー大佐(ハードウィック)は、オーデン市長(トラヴァース)を呼んで、軍はこれ以上危害を加えることはない旨を市民に伝えてもらおうとした。人格者であるランサー大佐は無用な争いを嫌っていたのだが・・・
戦車や装甲車は出ずトラックどまり。これらは米国車かな。
ドイツ軍は第一次大戦の軍装ですね。この機関銃も古くさい感じ。コートを着てるのは珍しいかな。
冒頭に登場する戦闘艦。模型みたいですが、良くできてますね。
オーデン市長役のヘンリー・トラヴァース。出演作は「素晴らしき哉、人生!」「ミニヴァー夫人」など。
こちらはウィンター医師(コッブ)。「12人の怒れる男」の陪審員3番の迫真の演技で有名です。「カレー大空襲」にも出ています。
ヒロイン、モリー役のドリス・ボードン。同じスタインベック原作の映画「怒りの葡萄」にも出演しています。
ドイツ軍の司令官ランサー大佐(ハードウィック)。英国の名優で、出演作は「暁の勝利」「砂漠の鬼将軍」など。「サー(爵位)」の称号を持っています。息子のエドワードはTVのシャーロック・ホームズ(ジェレミー・ブレット版)のワトソン役(2代目)で有名。
トンダー中尉(アイク)。戦争映画には「攻撃」「レマゲン鉄橋」など多数出演。若いですね。彼はヒトラーが政権を獲った後、ドイツを離れアメリカに住んだそうです。
 
(寸評)
スタインベックの同名の小説の映画化作品です。ノルウェー人の決死の抵抗を描いたプロバガンタ作品で、見ていて辛い内容ですが、名優たちの演技はさすがです。安価な日本語DVDが出ていますので一見の価値はあるかと。あとimdbを見るとナタリー・ウッドが出ているようですが、わからず。当時は5歳か。
(評価)☆☆☆(5点満点)     *DVD