戦略大作戦③(1970・米) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

戦略大作戦③(Kelly's Heroes)

 
監督 ブライアン・G・ハットン
音楽 ラロ・シフリン
出演 クリント・イーストウッド、テリー・サヴァラス、ドナルド・サザーランド、ドン・リックルズ、キャロル・オコナー、ハリー・ディーン・スタントン、ギャヴィン・マクロード、ハル・バックリー
第二次世界大戦末期の1944年9月フランス。ノルマンディー上陸作戦以来前線で戦い続けているアメリカ陸軍第35歩兵師団のビッグ・ジョー曹長(サヴァラス)率いる小隊は、最前線での戦闘もなくのんびり過ごしていた。そんな中、ビッグジョーと元中尉で降格されたケリー二等兵(イーストウッド)はドイツ国防軍の情報将校ダンコーフ大佐(デビッド・ハースト)を敵地から誘拐することに成功する。大した情報は期待していなかったが、ダンコーフの手荷物を調べると金の延べ棒が一本隠されていたのを見つける。ケリーはダンコーフに酒を飲ませ、泥酔したダンコーフから前線の向こうにあるクレアモントの銀行に大量の金塊が保管されていることを聞きだしたが・・・
主役の三人です。中央がケリー(イーストウッド)、右がビッグ・ジョー(サヴァラス)、左がオッドボール(サザーランド)。クライマックスのマカロニウェスタン風の決闘風の素晴らしいシーン。三人とも名優なので説明不要ですが、イーストウッドってあまり戦争映画には出てないような。
クラップゲーム(リックルズ)。師団の主計軍曹でお金に目がなく、ケリーたちに付いていきます。リックルズはナイトクラブのコメディアン上がりの苦労人だったようです。他の出演作は「深く静かに潜航せよ」など。
ケリーやビッグジョーの上官、メイトランド大尉(バックリー)。コルト将軍の甥っ子で、パリで買い物するために前線を離れ、部隊に3日間の休暇を与えますが、それが大騒動につながります。
マリガン曹長(ジョージ・サヴァラス)。迫撃砲部隊の指揮官で友軍陣地を誤射しまくります。ジョージはテリー・サヴァラスの実弟で「刑事コジャック」でも共演しています。
左はベラミー曹長(レン・レッサー)。工兵隊の下士官でオッドボールからの連絡で後ろにいる軍楽隊を連れて橋を架けに向かいますが・・・
師団長のコルト少将(オコナー)。ケリーたちの無線を傍受して、彼らが大健闘していると勘違いします。キャロル・オコナーは「地上最大の脱出作戦」でも似たような役を演じています。後ろ左にプレゼントを持ったメイトランド大尉がいますね(笑)。
オッドボール隊の好きなシーン。この前に橋があるかないかでひと悶着あったんですが、双眼鏡で見ると橋がありました。
しかし、連合軍の爆撃機が来て橋は木っ端微塵に。
オッドボールはモリアーティ一等兵(右・マクロード)の悲観論のせいだと責任を押し付けます。汚いモノでも見るような目がいいですね(笑)。この後も楽観論のオッドボールと悲観論のモリアーティのやり取りは続きます。ギャビン・マクロードは「空爆特攻隊」にも出ています。
タイガー戦車(115号車)の戦車長を演じたカール・オットー・アルバーティ。タラコ唇が特徴的で「バルジ大作戦」「ロンメル軍団を叩け」などドイツ兵役にはなくてはならない存在です。若い頃はボクサーだったそうです。
もう1人ドイツ軍役はダンコーフ大佐(テビット・ハースト)。ケリーに飲まされて金塊のありかを吐いちゃいます。
ラストシーン。金塊を見つけて喜ぶケリーたち。右にアルバーティがいます(笑)。
解放を喜ぶクレアモンの住民たち。「ラ・マルセイエーズ」の大合唱。
勝利を喜ぶコルト将軍。その頃ケリーたちは金塊を積んだトラックで街を離れます。
銀行の壁に書かれた「あっかんべえ」。これはキルロイ参上というモノでした(トロイ軍曹さまより)。どういう意味か書ききれないのでウィキペディアをご覧ください。
日本版のポスター、チラシには4人の男が描かれていますが、主役の三人に加えてなぜか脇役のバーバラ(ジーン・コリンズ)が左端に。なんで?経緯が知りたいです。
 
(寸評)
初めて見たのは中学生くらいのときにテレビでした。痛快ですごく楽しかった記憶があります。橋が爆破されるシーンを紹介しましたが、こういったギャグのシーンがたくさんあって飽きません。タイガーを始め軍用車輛も生き生きしていて、シフリンの緩急交えたスコアも素晴らしく、文句なしの5点満点です!
(評価)☆☆☆☆☆(5点満点)    *BD
(双葉)☆☆☆ ※どうもきちんとした結末になっていない→そうかな?双葉先生尊敬してますが、この評価には納得できず。