脱走特急(VON RYAN'S EXPRESS)
監督 マーク・ロブソン
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 フランク・シナトラ、トレヴァー・ハワード、ブラッド・デクスター、ジェームズ・ブローリン、ラファエラ・カラ、ジョン・レイトン、アドルフォ・チェリ、セルジオ・ファントーニ、エドワード・マルヘアー、ウォルフガング・プライス
1943年のイタリア戦線。フォン・ライアン大佐(シナトラ)は乗機が撃墜されイタリア軍の捕虜収容所に送られる。収容所には古参の捕虜のリーダーであるフィンチャム少佐(ハワード)がおりライアンと対立する中でイタリアが降伏。自由になった捕虜たちは脱走するが、ドイツ軍が進駐して再び捕虜となり、列車で移送されることになるのだが・・・
戦車や装甲車は出ませんが、ソフトスキンの軍用車輌はかなり充実。こちらはお馴染みのキューベルワーゲン。
シュビムワーゲンもワンシーンのみですが登場。キューベルやトラックもいてにぎやかなシーンです。
メルセデスの大型乗用車G4が登場します。戦争映画では結構お馴染みの車輌ですね。
こちらはフォン・クレメンス少佐の乗ってきたメルセデス170カブリオレ。定番の車輌です。
オペルブリッツではなくOMタウルス。こっちの方が調達か容易だったのかな。
イタリア軍のフィアット626トラックです。イタリアやフランスのトラックはキャブオーバー型が多いですが何でですかね?
航空機はメッサーシュミット108が登場して大活躍します!これは戦後フランスのノルド社で生産された1001か1002(パングァン)でメッサー108より機首が若干長めです(コウ中村さんより)。バイブル本「戦争映画大カタログ(赤表紙本)」にもしっかり記述されていました。風防後部を少しでもBF109に近づけるよう独特の改造がされているようです。
昔作ったプラモです。エレールの1/76。コントロールタワーはエアフィックス製。
なんといっても主役は機関車、列車です。形式などは詳しくないので不明。
主役の三人。真ん中がライアン大佐、左がフィンチャム少佐、右がコンスタンゾ大尉(マルヘアー)。大尉はドイツ語がしゃべれるので色々ハラハラする役をやらされますが、コメディ的な要素があり面白いです!マルヘアーは舞台中心の役者でブロードウェイの「マイ・フェア・レディ」でヒギンズ教授役を演じています(wikiより)。
オルド(レイトン・中央)ボステック軍曹(デクスター・右)。ジョン・レイトンは「大脱走」のブロンソンの相棒のトンネル掘りウィリー役で有名です。本業は歌手なんですよね。デクスターは「荒野の七人」のハリー・ラック役が大好き。死ぬ直前のユル・ブリナーとのやり取り(金塊があるんだ=ないの分かってるのに(涙))が泣けます(脱線してすみません)。
オリアニ大尉(ファントーニ・左)、バッタリア収容所長(チェリ・右)のイタリア軍二人。ファントーニは「地上最大の脱出作戦」「要塞」などに出演してますが、本作が一番活躍するかな。チェリは「007サンダーボール作戦」のスペクター幹部ラルゴ役が有名です。
機関車の運転士役のヴィト・スコティ(右)。「脱走大作戦」に出てますが、「別れのワイン」など刑事コロンボの脇役でも有名です。
ヒロインはガブリエラを演じたラファエラ・カラ。色っぽくてかなり好きなタイプ。パンストをはくシーンが・・(やめときます)。他に「ヘルコマンドー7」に出演。近いうちに紹介します。
ナチス役は当然フォン・クレメント少佐(プライス・右)。戦争映画のドイツ将校と言えば彼です。「ロンメル軍団を叩け」「脱走山脈」など戦争映画の出演多数。
もう一人、端役ですがドイツ将校役でアーサー・ブラウスが出てます。「戦争のはらわた」でイテテテのツォルの役が有名です(笑)。「勝利への脱出」「大列車作戦」など戦争映画の常連。
少年マガジンの1965年8月号でマンガ化されています。10年くらい前に古本屋で見つけました。当時はこういう映画のマンガがよくあったようでテレビドラマとかもマンガになっていました(愛するラットパトロールも)。集めて単行本にして欲しいな。
(寸評)
60年代戦争映画の傑作ですね。列車ごと逃げるというアイデアが素晴らしいです。ゴールドスミスの音楽も最高!
(評価)☆☆☆☆★(5点満点) *BD
(双葉)☆☆☆★★(4点満点) ※最後にシナトラが死んでしまうのもれしい→ひでー(笑)