続・ヨーロッパの解放・第2部(СОЛДАТЫ СВОБОДЫ)
監督 ユーリー・オーゼロフ
出演 ヤコフ・トリポーリスキー、ミハイル・ウリヤーノフ、E・ブレンコフ、V・アヴジュシコ、V・ダヴィドフ、フリッツ・ディーツ
いよいよヨーロッパの解放も最後になります。第2部ではルーマニア、スロバキア、ブルガリアなどでの共産主義者による武装蜂起などが描かれます。
冒頭いきなりニセ戦車が登場。ドイツ空軍が騙されます。カカシ作戦も実施されます。なんか貧乏くさいな。
ニセ戦車を後方から。たくさん作りましたねえ(笑)。
今回はT34/85が大活躍。これはプラハの蜂起軍からの応援要請を受け反転するシーン。ワルシャワは見捨てたくせに。
カルパチアの崖をワイヤーで登っていくT34。何台かは落っこちます。スロバキア蜂起には間に合わず、蜂起軍は降伏してしまったはずですが、そのあたりはお茶を濁しています。
SU100襲撃砲戦車(タミヤ風)も登場。
BTR40兵員輸送車も登場。こちらは戦後の車輌です。スカウトカーは準備できなかったか。
第1部ではあまり出なかった改造タイガーが今回は活躍。1945年なのに大群で登場します。
こちらはシュビムワーゲン。後ろには改造タイガー。
スロバキア蜂起のシーンには装甲列車が登場します。有名な「フルバン」のつもりかな?右端には遺棄されたシュビムワーゲン。
ルーマニア共産党の闘士、チャウチェスク中央委員が登場。後に大統領となり市民革命により処刑されました。長期権力は英雄も腐敗させます。
ヒロインはフランス人部隊の女性が美人なので抜擢しました。フランス魂を見せてくれます。真ん中のモーリスさんは後に「フランス万歳」を叫んで死亡します(涙)。
ヒトラーはもちろんフリッツ・ディーツ。いよいよ最後です。「モスクワ大攻防戦」ではアヒム・ペトリに交代してしまいます(涙)。なおスターリン役はトリポーリスキーが続投してくれますが(笑)。カイテルとヒムラーは前回と同じ方です。
(寸評)
今回も東欧同盟国の闘士の活躍ばかりで、人物がわからない日本人には退屈極まりないです。また2時間40分だし(笑)。火だるまになってタイガー戦車に突っ込んだりして多くは死んじゃうし(第1部よりは死亡率は低いです)。ラストは当時のソ連指導部の方々(ブレジネフなど)が登場して「同世代のコミュニストたちにこの映画を捧げる」とのテロップが出ちゃうし。それでも戦闘シーンは迫力があるので戦争映画ファンなら楽しめるかと。
(評価)☆☆★(5点満点) *VHS