砂漠のライオン(Lion of the Desert)
監督 ムスタファ・アッカド
音楽 モーリス・ジャール
出演 アンソニー・クイン、オリヴァー・リード、ロッド・スタイガー、イレーネ・パパス、ラフ・ヴァローネ、ジョン・ギールグッド
イタリアが植民地化したリビアで、ムッソリーニに立ち向かった英雄オマー・ムクター(クイン)の生涯を描いた大作です。アメリカ映画ですが、当時のリビアの指導者カダフィ大佐が資金を拠出するなど、国策映画的な要素があります。
戦闘シーンはかなり気合いが入っており、戦車、装甲車、軍用車輌が大挙登場します。
フィアット3000を模した改造戦車が出ます。ブルドーザーからの改造のようですが、かなり良くできています。
アップの写真。質感も素晴らしいです。
レトロな装甲車も多数登場してくれます。
結構やられちゃいますが、イタリア軍は悪者扱いなのでやむを得ませんね。
乗用車などもいろいろ出ます。寄せ集め感があります。この部隊はムクター率いる騎馬部隊に全滅させられちゃいます。
マブルーカ役のイレーネ・パパス。ギリシャの大女優です。さすがの存在感です。戦争映画ファンには「ナバロンの要塞」で有名ですね。まだご存命です。
オマー・ムクターを演じたアンソニー・クインも迫真の演技を見せてくれます。
ムッソリーニ(スタイガー)とグラッツィアーニ(リード)。豪華なキャスティングですね。
(寸評)
約3時間の大作で、少し中だるみもありますが、戦闘シーンはかなり迫力があります。日本ではほとんど知られていないムクターという人物を知る上でも、見る価値は十分だと思います。
(評価)☆☆★(5点満点) *DVD