3.11 追悼の汽笛が響き渡った日
今年も3.11がやって来ました。
あの震災から12年をむかえた日、私は進路を北に向けていました。
今年は釜石線沿線でシャッターを押しました。
C58239牽引のSL"銀河"の試運転が走ると言うので、昨年11月以来の展開となりました。
今年6月に終焉が発表された、震災復興を目的に走り始めたこの列車ですが。
最後に鎮魂の汽笛が聞きたかったのが、今回突き動かされた目的でした。
さらに雪でも残っていればと思ったのですが、まさかの気温上昇で雪は殆ど姿を消し、
この時期では無いと思っていたメラメラにやられ、風で煙が流れてしまうオチになりました。
まずは遠野駅までの前半戦でしたが、すっかりその悪条件にやられてしまいました。
午後の後半戦、その一発目はやはりこの場所でした。
ちょっと心配しましたが、メラメラにやられたものの、黒煙を爆発させその爆煙が拝めました。
何とか撮りたい画が撮れた事に、一安心した試運転の往路でした。
その後は前回11月と同様に、Ω区間の橋を渡る姿を逆光で。
姿が見えた瞬間、橋を渡っている間、長い汽笛を鳴り響かせたC58でした。
刻一刻と迫る運命の時間に向け、鎮魂の汽笛に聞こえたのは自分だけでしょうか。
そして、この橋の下界にある陸中大橋駅を過ぎたところで、14時46分をむかえました。
減速しほぼ停車したかと思うと、1分間の追悼の汽笛が山々にこだましました。
ここは携帯動画で撮影したので、画像はありません。
12年前のこの時間、津波が襲った釜石駅に到着したSL"銀河"は。
機関車が外され転車台で向きを変えると庫に入り、PDC客車のキハ141系が入換をしていました。
このキハ141系客車の老朽化が、終焉の理由の一つとされていますね。
3月11日、SL"銀河"とともに撮ったのが三陸鉄道南リアス線の列車でした。
初めて釜石駅に訪れた1997年10月、連続するトラス橋の姿に魅せられ、いつかこの画で撮りたかったんです。
そんな撮りたかった画を、追悼の日に撮る事が出来ました。
まずは追悼の意を込めて、シャッターを押した往路の画でした。
2023.3.11 : 銀河ドリームライン釜石線沿線・三陸鉄道釜石駅