Vapor Falcon “Shizuhama 2005 Remix”
■Vapor Falcon (F-16CJ)
航空祭で撮った機動飛行は、2005年5月が最後の話で。
米空軍のF-16ファイティングファルコンの、高機動性を目の当たりにした。
静岡は大井川の街中にある、静浜基地に米空軍戦闘機が来るのは航空祭ならでは。
普段は、航空自衛隊のファイター訓練生が乗るT-3プロペラ機の基地である。
こじんまりとしたこの基地は、
滑走路も短く戦闘機系は、他の基地からのリモートで展示飛行を実施した。
当日の天気は予報では芳しくなかったが、曇りだからこそ撮りたい画があり展開した。
撮りたかった画。
それがベイパーだった。
ベイパーとは、主翼のまわりなどで気圧が急激に下がって、
大気中の水蒸気が飽和状態になり、霧状になって現れる現象の事。
時速約900Km/hのスピードで進入してきたF-16が、
左に捻った瞬間、まるで魔法にかけられたかのように、その現象が現れた。
しかし、そのスピードにカメラを追いつかせるのが、精一杯で。。。
その現象を見たのは、いつものように肉眼でなく、ファインダー越しだった。
曇り空のような湿気が多い時に、その量は多く見れる。
この日、この機動飛行でお腹一杯になり、
このあと大雨が降りキャンセルになった飛行があっても、動揺しなかった記憶がある。
その日、その時、その一瞬にしか現れない、ベイパーマジック。
その瞬間を撮れるのは、その運に恵まれた時だけで。。。
2005年5月15日静浜基地より、F-16のベイパーマジックを含む5カットを。
いつもの再セレクト再加工で。




