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■静かに主の帰りを待つ「皇宮8号」センチュリー


6月18日、今日は久々に皇室でも撮りに行こうかと思い、出掛けてみた。

本日は東京上野にある「日本芸術院」で、第63回日本芸術院賞授賞式に天皇皇后両陛下がご出席される。


自分の狙いは両陛下よりも、両陛下がご乗車になって来る車の方だった。

この授賞式関連での撮影は、4年前に来た事があったが最近は勤務の都合でなかなか来れなかった。

前回はまだ、バリバリ銀塩カメラだったし。。。

とにかく久々だったので、時間関係をスッカリ忘れてしまった。


お蔭様で自分が着いた時は、既に両陛下は芸術院の中へ入られたあとで、

芸術院前には、黒塗りのセンチュリーがその姿を休めていた。

本日使用された御料車は、トヨタ・センチュリーの「皇宮8号」だった。

4年前はナンバープレートの「菊」を隠さずに止まっていたが、

本日はしっかり隠されていたのでちょっと残念。。。

それでも、サーキットのピットウォークなりに目の前で撮ってみる。

傍から見れば、まさに不審者だ。。。




■お帰りの出発に備え準備が始まる


しばらくすると、周辺警備のSPの方々が動きを見せたので撮影に支障しない場所へ移動した。

そして御料車の方も、ドライバーさんが何やら準備を始めだした。

いよいよ、「皇宮8号」がフル装備になる瞬間がやってくる。


ドライバーさん事体、その格好が絵になるのでシャッターを切りまくる。

まだ両陛下が出て来てもいないのに、シャッター音を鳴り響かせるのは、いささか恥ずかしかったが。。。




■フル装備になった「皇宮8号」


そして、旗がボンネット先端に付けられナンバーカバーが外され「菊」が姿を現した。

フル装備になった。

白バイ隊員が乗り、先導車のセドリックを始めエンジンが掛かった。


とにかく、シャッターから手が離れない瞬間だった。




■両陛下をお乗せになる定位置へゆっくりと移動する


SPに誘導されて、ゆっくりと各車が移動を始め定位置についた。

さあ、両陛下が間もなく出てくる。

両陛下を待ち構える人達が、緊張する瞬間だ。


御料車にはそれぞれナンバープレートの代わりに、丸い「皇ナンバー」が付いている。

公式行事にご出席される時に使用されるこの車だが、

今回の「皇宮8号」は、自分は初めてお目にかかった車だった。


ちなみに、結構有名なニッサンの「プリンス・ロイヤル」はこのような行事では使用されない。

「プリンス・ロイヤル」は「皇宮3号」等を付けていて数台存在するが、

現在の「皇宮1号」、トヨタ「センチュリー・ロイヤル」が昨年登場した事により、

間もなく、「プリンス・ロイヤル」はその姿を消すと言われている。




■寄り添い大衆に手を振る天皇皇后両陛下


車が定位置に着いて、間もなく天皇皇后両陛下はその姿をお見せになった。

大衆が沸き、皆が手を振ると、両陛下は寄り添いこちらに手を振ってくれた。


天皇皇后両陛下に手を振ってもらい、その姿を見ると鳥肌が立つと言う話が先日出たばかりだったが、

その時自分は、「いや普通にモデルさん撮るのと変わらないけど…」って答えた気がする。。。

でも、今日その姿をファインダー越しに見た時は無我夢中でシャッターを押していた。


モデルさんを撮る時などに、背景がどうとか指先までファインダーに入れてなんて考えるが、

今日はそんな事考えている暇など、まるでなかった。とにかく無我夢中だった。

久々に撮ったので、やっぱり感動だった。


あとで、皇室を撮られている方々が言っていたけれど、

天皇皇后両陛下が寄り添って、手を振る姿を撮れるのはあまり無いとの話だった。


本当に表情の良い両陛下を撮る事が出来た。

よく考えて見ると、かなり無礼な言い方かも知れないけれど、

撮られ方を一番知っている、超一級のモデルさんかも知れない。




■大衆に手を振る両陛下を乗せて皇居へお帰りに


両陛下が車へお乗りになったのを確認すると、長いレンズから短いレンズへ素早く交換する。

そして、御料車が走り出す瞬間をスローシャッターで挑戦する。


また病気だ。。。


しかし走り出す瞬間なもので、

1/30秒でシャッターを切ってはみたものの、止まった画になってしまった。


1時間弱の撮影だったが、かなり充実した写真を撮る事が出来た。

しかし、ふと冷静になってみると、天皇皇后両陛下を見たのはファインダー越しで、

肉眼では見てなかったかなと、気づいてみたり。。。


でもその瞬間、冷静になれって言うのが無理な話です!!!




(当画像の著作権は撮影者に帰属します。画像の無断転載、二次利用、画像への直接リンク等は堅くお断りします。)