順光のブルース、逆光のクラシック!
「ダイヤモンド・テイクオフ」
航空自衛隊第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」。
人に魅せると言う事を使命に、T-4練習機6機で結成されたアクロバットチーム。
彼らの仕事は、正真正銘の「神業」だ。
そんな彼らでも日頃から訓練を積み、航空祭や展示飛行の前日にはプラクティスを実施する。
いくら「できる」とわかっていても、人に魅せると言う事はそれなりの覚悟がいる。
訓練、練習。その積み重ねが、人を引き付ける一番大切な事かも知れない。
そして、本番は素晴らしい業を魅せつけてくれる。
「ダイヤモンド・テイクオフ・オブ・ダーティターン」
96年長野五輪、02年ワールドカップ。
彼らは世界の舞台でも、展示飛行を実施し、その名を歴史に残している。
自分が初めてこの「ブルー」を撮影したのが、
ワールドカップ「日本VSベルギー戦」での、埼玉スタジアムでの展示飛行。
国歌斉唱終了後の熱気に包まれた中を、ジャトタイミングで進入したあの姿は忘れられない。
「チェンジオーバーターン」
「ぶっつけ本番」と言う言葉が存在するが、
自分は人に魅せると言う仕事をする人の、辞書には存在しないでもらいたい言葉だ。
何度も練習して、どこが悪いか見つけ、どう直せば良いか考えて、
やっと完成させて、初めて人を魅了する事ができると思う。
そうあって欲しい。
5番機・6番機による、展示飛行での最後の科目「コーク・スクリュー」
過去に悲劇な事故を起こした歴史もある。
飛行を自粛しなければならなくなった、苦い日々もある。
だからこそ、本当の意味での「プロ集団」がここに存在するのだ。
画像は全て、2004年12月5日。
宮崎県航空自衛隊新田原基地、航空祭にて。水平系演技を中心に。