順光のブルース、逆光のクラシック! | □■Success!■□

順光のブルース、逆光のクラシック!

12NYUTA-07.jpg
「ダイヤモンド・テイクオフ」

航空自衛隊第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」。
人に魅せると言う事を使命に、T-4練習機6機で結成されたアクロバットチーム。

彼らの仕事は、正真正銘の「神業」だ。

そんな彼らでも日頃から訓練を積み、航空祭や展示飛行の前日にはプラクティスを実施する。
いくら「できる」とわかっていても、人に魅せると言う事はそれなりの覚悟がいる。
訓練、練習。その積み重ねが、人を引き付ける一番大切な事かも知れない。

そして、本番は素晴らしい業を魅せつけてくれる。

12NYUTA-04.jpg
「ダイヤモンド・テイクオフ・オブ・ダーティターン」

96年長野五輪、02年ワールドカップ。
彼らは世界の舞台でも、展示飛行を実施し、その名を歴史に残している。

自分が初めてこの「ブルー」を撮影したのが、
ワールドカップ「日本VSベルギー戦」での、埼玉スタジアムでの展示飛行。
国歌斉唱終了後の熱気に包まれた中を、ジャトタイミングで進入したあの姿は忘れられない。

12NYUTA-05.jpg
「チェンジオーバーターン」

「ぶっつけ本番」と言う言葉が存在するが、
自分は人に魅せると言う仕事をする人の、辞書には存在しないでもらいたい言葉だ。

何度も練習して、どこが悪いか見つけ、どう直せば良いか考えて、
やっと完成させて、初めて人を魅了する事ができると思う。

そうあって欲しい。

12NYUTA-06.jpg
5番機・6番機による、展示飛行での最後の科目「コーク・スクリュー」

過去に悲劇な事故を起こした歴史もある。
飛行を自粛しなければならなくなった、苦い日々もある。

だからこそ、本当の意味での「プロ集団」がここに存在するのだ。


画像は全て、2004年12月5日。
宮崎県航空自衛隊新田原基地、航空祭にて。水平系演技を中心に。