「無難な『良書』を駆逐する」(塔嶌ひろみ『楽しい「つづり方」教室』を読んで) | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

おそるべき文才。

 

小気味良く毒をまき散らしまくる芸風が、現代では出版不可能な奇書を誕生させた。

 

無難な「良書」が溢れる中で、「あ、本当に人間が書いてる」ということが感じられて、なんだか安心感を覚えた。

 

個人的には次の文章が気に入った。

 

「そして世の中が平和になり、不幸な人がいなくなったら、幸福な人もいなくなります。誰もいなくなり、本当の平和が訪れます」

 

なんとなくミシェル・フーコーを思わせる刺激的思想。

 

楽しい「つづり方」教室