食料品などの包装に記載されている「常温で保存」。
わざわざ冷蔵庫に入れたりしなくていいので安心、と思っていたのだが、この夏の暑さを経験すると、「これ、もはや常温ではないのでは?」という気がしてくる。
「常温」の基準はいろいろあるらしいが、「日本産業規格(JIS規格)」では、5℃~35℃と定められているようだ(KAJITAKU「常温保存って何度?常温保存でもいい食材ってなに?」)。
ちなみに今日の東京の最高気温は36℃。
……超えてるやん(笑)。
もちろんこれはひとつの目安にすぎないだろうが、これだけ気温が上がってくると、その目安も見直しが必要になってくるかもしれない。
コロナで「新しい生活様式」という言葉が出てきたが、コロナに関係なく、「新しい生活様式」は常に求められてきた。ゴミの分別もそうだし、最近のプラスチック廃止などもそうだろう。それが全然追いつかなかった結果として、回り回ってコロナが発生した、ということかもしれない。もちろん一番の問題が産業の生産様式であることは言うまでもない。それも含めて、地球がいよいよ本気で人間の生活様式を変えにきた、という感じだろうか(笑)。
「常温」の「常」には、「いつまでも変わらない」とか、「普通」というような意味があるらしい。だが、この世にいつまでも変わらないものなど存在しない。とすれば、「常」とは常にフィクションだということになる。矛盾するようだけれども(笑)。
そもそも僕らの「日常」は何によって支えられているのか。それをよくよく見てみると、「日常」が実はぜんぜん「変わらないもの」でも「普通のもの」でもないことがわかる。コロナは結果的にそのことを暴露したのだろう。
そんな中で今、僕らにできることとは何か。
それは、家にある食料品の中から「常温で保存」と書かれているものを発見し、早めに消費することである。
あの日の常温は、もはや今日の常温ではない。
そう、恋が、遠い日の花火ではないように……(ただのノリです)。
僕らがいま意識すべきは、「GO TO」ではなく「JO ON」なのだ。
今日からあなたの家でも「JO ON キャンペーン」をスタートさせて欲しい。
「あれ、こんなのウチにあったっけ?」と忘れ去られた食品を発掘し、食卓に並べれば、「GO TO」しなくてもじゅうぶん楽しめるかもしれない。
それはひとつの「非日常」である。いや、「HI NICHI JO」である。