子どもたちが夏休みに入った頃から、過去に書いたブログ記事「溺れている人を助けに飛び込んではいけない」(2017年7月23日)へのアクセスが増えている。
今年も水難事故のニュースが絶えないが、もしこの記事がそうした事故の予防になったらうれしい。
昔から「お盆を過ぎたら海に入ってはいけない」とよく言われる。
いわゆる心霊現象的なことと結びつけて語られることも多いし、実際友人からそういう体験を聞いたこともある。
その真偽はともかく、科学的な観点からも、お盆過ぎの海は危険度が増すと言われている。例えばクラゲとの接触が増えるとか、潮の流れがそれまでと急に変わるとか。
僕も子どもの頃、広島の海でゴムボート遊びをしていたら、思いがけず強い流れに飲まれて、沖まで一気に流された経験がある。
幸い年上の従兄弟や兄弟が一緒に乗っていたので、なんとか岸まで辿り着くことができたが、もし自分一人だったら、瀬戸内海で遭難していたかもしれない。あれは本当に怖かった。
それ以外にも、僕は海や山で何度か死にかけた経験があるが、そんなことをここに書けるのも、たまたまその時死ななかったからである。夏は大いに楽しみたいけれど、まあせっかく生まれてきたことだし、次の季節まで生き延びたいものである。
でも死んだら死んだで、向こうの世界も大いに楽しいかもしれない。けれどもそれは誰にもわからないことなので、ひとまず生きている限りは、この世界をできるだけ満喫しておくのが吉であろう。