カニの狂気 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

カニの季節です。

 

いま一時的に旅行の仕事に関わっているのですが、そこにも「カニ食べ放題ツアー!!」のようなものがたくさん登場してきます。

 

旅行ツアーにもいろいろありますが、この「カニ」関連の広告はどうも「狂気じみている」と感じるのは僕だけでしょうか(笑)。

 

よくあるパターンが「カニ!カニ!カニ!」のような連呼。

 

そして必要以上にカニによって埋め尽くされたビジュアル。

 

不思議と「エビ」にはこういうトーンはなく、どちらかというと上品な感じのものが多い。

 

この違いは一体なんなのでしょうか?

 

そんなことを思いながら十条駅を歩いていたところに、デカデカとこのポスターが。

 

 

狂気を感じませんか?(笑)

 

「かに襲来」と書かれていますが、人類史上、カニが群れをなして人間を襲来したことなど多分ありませんし、きっとこれからもないでしょう。むしろカニに「襲来」しているのは人間の方です。カニが不憫でなりません。

 

しかしこれが「カニ広告」の典型的なトーンなのです。

 

この「カニの狂気」は一体どこから来るものなのか。

 

ぜひ文化人類学的視点から明らかにしていただきたいものです。

 

なお明らかになっても、僕への報告は特に必要ありません(笑)。