テレビで、日本の職人さんが作る
箒(ほうき)が紹介されていた。
ホウキモロコシという植物を使って作るそうだが、
国産のものはもうほとんど手に入らないとのこと。
国産のホウキモロコシを使った箒の値段、
一体おいくらだと思いますか?
何と……
10万円!!
テレビの前で思わず
「うへー!!」と声をあげてしまった(笑)。
しかし値段がそれだけ違うということは、
やっぱりモノが違うということだろう。
職人さんに言わせると、
国産のホウキモロコシは
寒暖差のある中で育つので、
非常に弾力があるのだそうだ。
それに対して、
熱帯で採れる海外のホウキモロコシは、
弾力がない。
だから国産のものがいいのだそうだ。
「寒暖差のある中で育つから、弾力がある」
これを聞いて、
前のブログで書いことを思い出した。
寒暖差の大きい地域の
米や野菜がおいしくなるように、
苦楽差の大きい経験をした人間はより成熟する。
考えてみれば、
人間的に成熟するということは、
弾力性に富んだ人間になることでも
あるのかもしれない。
どんな出来事に遭遇しても、
決して折れることなく、
たとえヘコんだとしても、
必ず回復してくる弾力性。
そんな柔軟な思考や精神を育むのが、
寒暖差=苦楽差なのだろう。
そんなことを言いながら、
個人的な割合としては
楽楽楽楽楽苦楽楽楽苦楽楽楽……
くらいがいいです。