我が家の観葉植物、ストレリチア(通称オーガスタ)。
やってきた時はかわいかったが、
みるみる背丈が高くなって、
最近はちょっと脅威を感じるほどになっている。
その健やかなる成長の秘訣のひとつに、
「ヤスデ」の存在があるだろう。
見てくれはムカデに近くて気持ち悪いけれど、
動きがのろくて、プランターから出てくることもない。
むしろミミズと同様に
土を豊にしてくれる「益虫」なのだが、
その見栄えの悪さから「不快害虫」と呼ばれている。
僕も最初はイヤだったのだが、
しばらくするとなんとなく「同棲感」が出てきて、
いつのまにか親しみさえ感じるようになっていた。
しかし、それはあくまでも僕の視点で、
ウチに遊びにきたお客さんには
すこぶる不評なわけである。
部屋の雰囲気を良くするための観葉植物のせいで、
お客さんに不快な思いをさせたら本末転倒。
というわけで、気がすすまないながらも、
ヤスデ駆除作戦を決行することになった。
駆除といっても殺すのは忍びないので、
お箸でつまんで紙コップに移し、
屋外の迷惑にならない場所に逃がしてやる、
という作戦をとることにした。
ところがである。
うまくいったのは最初の数匹だけ。
それ以降、ヤスデが全く顔を出さなくなったのだ。
最初につかまえたヤスデが、
「出てきたらヤバイぞ!気をつけろー!!」
というような信号でも出したのだろうか。
もちろん、姿を現わさなければ
何の害もない虫なので、
それはそれでよいのだが。
100均で買ったお箸と紙コップが
大量に余ってしまったので、
欲しい方はご連絡ください(笑)。