前から行こう行こうと思って
ずっと行けてなかった、十条の篠原演芸場。
午後の部に参加したが、ほぼ満員御礼。
まさかこれほどとは……。
そして若いお客さんもけっこう多い。
大人は1600円。
午後の部は18時からなのだが、
なんと終わるのは21時半!
3時間半の長丁場なのだ。
どうりでみんなおにぎりを食べたり、
お酒を飲んだりしながら
ゆったりしているわけだ。
僕はけっこう「しっかり観るぞ!」
モードで来ていたので、
「これじゃあ持たぬ」と
途中でゆったりモードに転換。
さっそく演芸場内の売店で
めんたいこおにぎりを買ったのだが、
これがびっくりするくらい激ウマ。
ここ10年で一番おいしい
おにぎりだったかもしれない。
なんせ作りたてであったかくて、具もホンモノ。
演芸場に行かれたらぜひこのおにぎりを
味わっていただきたい。
さて舞台の方ですが、結論から言うと、
……めっちゃよかったです!
特に第二幕の物語が素晴らしくて、
号泣するお客さん多数。
僕もこんなにグッとくる舞台を観たのは
もしかすると初めてかもしれない。
時代設定が江戸時代なので、
現代ではすっかり廃れてしまった
人情が描かれている。
そのせいか、物語は悲劇なのに、
あたたかいものがこみあげてくる。
人間関係が薄っぺらな現代では
こういう物語はもう描けないだろう。
後ろの席にいた常連っぽいおばちゃんたちが、
「今までで一番よかった!」
と言っていたので、
これまでの公演の中でも
特に秀逸だったのだろう。
そうだとしたら
1回目でそれに当たったのは
かなりラッキーだったのかもしれない。
残念ながら僕はその後に
予定を入れてしまっていたので
20時くらいまでしかいられなかったのだが、
それでも大満足だった。