内と外をつなぐ道具 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

我が家の夏の電気代が、

去年より15%ほど安くなっています。

 

生活自体にそれほど変化はないので、

おそらく大きな窓の前に置いた

簾(すだれ)の効果だと思われます。

 

光を遮断しながらも、

完全には遮断してしまわずに、

風も通してくれる。

 

簾は内と外を断絶する道具ではなく、

むしろ内と外をつなぐための

道具のような気がします。

 

思えば障子もそうだし、

昔の家の縁側の存在もそうでしょう。

 

今は私有地とそれ以外を

完全に分けてしまいますが、

昔の日本ではそのへんも

実にあいまいだったようです。

 

その地域に暮らす人の思想や価値観が、

道具や家の構造にも反映されるのでしょう。

 

そういう視点で、

自分が使っている道具や、

自分が暮らしている家を見直してみると

ちょっと面白いかもしれません。

 

 

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