『SWITCHインタビュー 達人達』
(NHK Eテレ、9月5日放送)で、
リリー・フランキーがいいことを言っていた。
彼は大好きだった石井輝男監督に誘われて、
『盲獣VS一寸法師』(2001年)でいきなり
主演デビューすることになったそうだ。
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(リリー・フランキー)
その映画が終わった時に、
石井輝男さんが僕に言ってくれたのは、
「君はいい俳優だ」
って言ってくれたんですよ。
何でですかって聞いたら、
「君はね、セリフ覚えてなくて、言えなくても、
僕がOKって言ったら涼しい顔で楽屋へ帰る。
それでいい」って。
「マズイ役者は言うんだよ。
もう一回やらしてくれって」って。
「監督ってのはね、
もうここのシーンいらねーなとか、
もう編集しながら映画を撮ってる。
君が涼しい顔して帰ってくれるっていうのは
僕のことを信頼してくれてるからなんだ」って。
「じゃあこれからもそうします」って。
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なんだかしんみりいい話だ。
ちょっと飛躍するかもしれないけれど、
僕らも自分たちの人生というものを
もっと信頼してもいいのかもしれない。
自分で「失敗したなあ」と思っても、
それを演出している神様(?)は、
それでOKを出しているのだ。
だから僕らは涼しい顔して
楽屋に帰れば「それでいい」。
とすれば、
そのことをすでに知っていたのが、
「これでいいのだ」
のバカボンのパパだった、
ということなのかもしれない(笑)
ダメな自分に遭遇した時こそ、
僕らはもっと涼しい顔をして
生きていればいいのだ。

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