追いかけていたフットサルボールが
タッチラインを割ったそのとき。
踏み込んだ左足の、
ふくらはぎの筋肉が2つに分かれ、
「ブルブルブルッ!」
と震えたのを感じた。
「キタコレ!!!><」
もうその後は、
ピッチの外で仰向けになって
ただただ痛みに喘ぐのみ。
人生初の肉離れ。
いや、わかっていたのだ。
フットサルなんて本当に5年以上ぶり。
ガチでやったらケガ率100%。
「今日の目的は、
点を決めることでもなく、
試合に勝つことでもなく、
ケガをしないことだ!
それだけできれば満点だ!」
試合が始まったら、
そんなことが無理な相談なのは
すぐに明らかになった。
5分後には右足のふくらはぎを痛め、
30分後には若干の吐き気をもよおした。
しかし少し休んで回復すると、
学生時代の部活魂がよみがえり、
肉体の衰えを声でかき消すように
叫びながらボールを追いかけた。
結果、
「キタコレ!!!><」
である。
その後、
「アルコール消毒しましょう!」
という悪魔の声とともに一杯やり(笑)、
足をひきずりながら帰路についた。
病院嫌いのぼくは
翌日もそのまま仕事に向かったが、
周囲には「杖貸しましょうか?」
と言われる始末。
さらに翌日にはずいぶんマシになったが、
周囲のすすめもあり病院に。
ジーパンだと脱ぎ履きに時間がかかるので、
中に短パンを履いて診察を受けた。
診察室に入るなり、
ジーパンを下ろし始めるぼく。
心の中の声はもちろんコレだ。
「安心してください。履いてますよ」
医師には精密検査をすすめられた。
アタマではなく、足の方だ。
「念のため」とは言っていたが、
やはり肉離れはぼくが思っているほど
安心できるものでもないらしい。
みなさまも急な運動には
くれぐれもご注意を。
「大丈夫ですか?」
「安心してください」
「吐いてますよ!」
ではシャレにならない。

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