月9ドラマ「デート」が最終回を迎えた。
先の読めない展開を維持しつつ、
最後はさわやかでありながら
しっとりと余韻を残すエンディングが
とってもよかった。
最終回で新たに明らかになった事実として、
巧と依子が実は子どもの頃に
すでに出会っていたという話があった。
電車の切符を手放したくない依子に、
自分の切符をそっと差し出す巧。
電車を降りた依子が、
巧を見送るときの笑顔が
とても印象的だった。
もしかするとこの時からずっと、
依子は巧に
「恋をしていた」
のではないだろうか。
実は依子は
「恋ができない」のではなく、
子どもの頃に出会った巧に
ずっと「恋をしていた」。
だから、他の男に対して
恋愛感情を抱くことなく、
そのまま大人になった。
そして依子のお母さんだけは、
そのことを知っていたのである。
これはひとつの解釈にすぎないが、
そう考えるといろんなことが
腑に落ちてくるような気がする。
もちろん依子自身も
そんな昔のことは忘れてしまっている。
にもかかわらず、
その時に結ばれた赤い糸は、
二人をいまもつなぎ続けていたのである。
一方で巧はどうか。
彼はその時のことを
憶えていたのではないだろうか。
いや、もしかすると、
バスの中で依子の切符を見た時に
はじめて思い出したのかもしれない。
心優しい彼のことだから、
なおさら依子と自分なんかが
一緒になってはいけないと
思ったのであろう。
しかし、運命は再び二人を
結びつけようとした。
「そうであるならば、僕は……」
桜の木を眺めながら、
巧が依子の手をにぎったシーンは、
そんな彼の思いを伝えていたような気がする。
いやー、こういう無責任な解釈は
非常に楽しいものである(笑)
さて、
最後にさらにどうでもいいことだが、
依子の誕生日が、
僕が生まれた日と同じで、
ちょっと嬉しかった(笑)