それが人間だよ! | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
前回のデートは名作回だった気がする。

もちろん僕のデートではなく、
月9ドラマの「デート」の話である。

高等遊民を自称する巧。

その巧の母は体調を崩し、
病院で「胃潰瘍」と診断される。

その後母が急に
身辺整理を始めたものだから、
巧や依子ら周りの人々は、

「母は本当は末期ガンなのに、
 周りを心配させまいと嘘をついている」

と思い込む。

そこで依子が中心になって、
母のためにできることを
それぞれ進めていく。

そんななか依子が、
巧とは絶縁状態の父を
病院に連れてくる。

父を母に会わせたくない巧は、
依子と口論になる。

そこでの巧の台詞がしみじみよかった。

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(巧)
なんでもかんでもテキパキやりやがって!
イキイキしちゃってるじゃないか!
悲しくないのかよ!

(依子)
私はただ、悲しんで呆然としているのは
時間の無駄なのでやれる……

(巧)
悲しんで呆然として!やるべきこともできなくて!
ただただ途方に暮れてばかり、それが人間だよ!
大切な人の死って、そうやって迎えるもんだろ
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うう……><

が、しかし、
こういう泣けるセリフの後にも、
しっかり笑いのオチを
入れてくるところはさすが。

さてそれにしても、
身近な人の死は
いずれは誰もが経験すること。

この巧の言葉に救われた人が
けっこうたくさんいたんじゃないか、
という気がします。

このへんが「高等遊民」の
「高等」たる所以でしょうか(笑)


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