時代に生きていると、
「自分はこの社会から
取り残されているんじゃないか」
と思うことがしばしばある。
つい先日もそんなことがあった。
あるお菓子屋さんで、
コイツを発見してしまったのである。

「うまい輪」だと!?
「うまい棒」じゃないのか!?
蜜月の仲だと思っていたオマエが、
いつのまにそんな姿に……。
なんだか古い友人に裏切られた気分だ。
「ひとこと言って欲しかった」
という想いと、
「気づいてやれなくて申し訳ない」
という想いが、
複雑に交差しては胸を締めつける。
他のみんなは知っていたのだろうか。
俺だけが知らなかったのか。
つい気が動転して、
買う事もできずに店を後にしてしまった。