いまこそ読みたい名言集(7)日本軍という自国の軍隊が戦闘状態に入ったときに、国=国民の実体である地域の生活者がいかに戦争過程へとまきこまれていったことか。国の軍隊が国を守るーーこの言葉の意味内容がどんなに空疎なものであるかを、沖縄県民の戦時体験はまざまざと教えている。(玉野井芳郎)玉野井芳郎『生命系のエコノミー 経済学・物理学・哲学への問いかけ』新評論、1982=2002年、274頁。