「同情するなら金をくれ!」の終焉 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
「同情するなら金をくれ!」

1994年のテレビドラマ「家なき子」で
安達祐実が言ったセリフである。

流行語大賞を受賞しているだけに、
当時はなにかにつけて
このセリフを言っていた記憶がある。

しかしこのセリフでは、
誰もがうすうす感じているように、
金をもらえる可能性は極めて低い。

もしももらえたところで、
哀れみとともにわずかな小銭を渡されるのが
関の山といったところだろう。

どうせダメもとで言うのなら、
もらえたときには莫大な金が
入ってくるようにしたい。

そこでこんな風に修正してみた。


「同情するなら金をくれ!」

     ↓

「上場するなら株をくれ!」


これなら希望が持てる。

しかも無条件に「金をくれ」
と言っているわけではない。
「上場するなら」という条件つきである。

「同情するなら」の場合だと
多くの人がその条件を満たしてしまうが、
「上場するなら」の場合なら、
ほとんどの人は条件に該当しない。
極めて良心的である。

また、ここで要求しているのは
「金」ではなく「株」だ。
しかも上場する前に言っているわけだから、
いわゆる「未公開株」というやつである。

うまくいけば莫大なリターンが望める。

これらのメリットを考えれば、
もはや「同情するなら金をくれ!」など
ばかばかしくて口にする気にもならない。
「同情するなら金をくれ!」の終焉である。

「上場するなら株をくれ!」

宝くじを買うよりはるかに
億万長者になれる可能性は高いだろう。
ぜひみなさまにも使って欲しい。