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社会学の方法論的系譜が
中心となる構成になっていたように思う。
「社会学を学ぶ」というタイトル通りの本。
「デュルケムの実証主義」と
「ウェーバーの観念論」を統合した
パーソンズを重視。
だが最終的にはベンヤミンのパサージュ論
(不確定性をはらんだ記述)に共感を寄せている。
これは不確定性の中にある歴史の現在
(予定調和的にならない)について記述する方法論である。
著者もウェーバーなどと同じく、
システム論的な分析、
つまり自然科学を模倣しようとした
社会学の限界を見ていたのだろう。