あらすじとイラストでわかる哲学―古代ギリシア哲学から現代思想までイッキ読み! | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
あらすじとイラストでわかる哲学―古代ギリシア哲学から現代思想までイッキ読み!/知的発見!探検隊

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主に西洋哲学の流れを、
超ザックリととらえるための本。

歴史に残る哲学者の思想を、
一人につき2~4ページで
まとめているわけだから、
そりゃあもうザックリの極みである。

だがそれだけに要点がギュッと絞られていて、
全体を俯瞰するのにはなかなかよい。

こうして西洋哲学の全体の流れの中で見ると、
特にカントの偉大さというのが
際立っているように見える。

ある哲学者が、

「哲学を学ぶなら、まずカントから入るといい。
 カントの哲学は、なかなか死なない」

と言っていたのを思い出した。

やはりそれぞれの哲学者の思考は、
それぞれが生きた時代の問題意識に根ざしている。

フーコーが、

“「真理」というものが各時代にどのようにして発生し、
 展開してきたかを調べることに力を注いだ”

ことは妥当な分析であったといえよう。

あとこの本の使い方としては、
歴史に残る哲学者の言葉や考え方に
いちいちツッコミを入れて、

「オレすげー偉大」

という気分を味わうというのがある。
オススメだ。