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主に西洋哲学の流れを、
超ザックリととらえるための本。
歴史に残る哲学者の思想を、
一人につき2~4ページで
まとめているわけだから、
そりゃあもうザックリの極みである。
だがそれだけに要点がギュッと絞られていて、
全体を俯瞰するのにはなかなかよい。
こうして西洋哲学の全体の流れの中で見ると、
特にカントの偉大さというのが
際立っているように見える。
ある哲学者が、
「哲学を学ぶなら、まずカントから入るといい。
カントの哲学は、なかなか死なない」
と言っていたのを思い出した。
やはりそれぞれの哲学者の思考は、
それぞれが生きた時代の問題意識に根ざしている。
フーコーが、
“「真理」というものが各時代にどのようにして発生し、
展開してきたかを調べることに力を注いだ”
ことは妥当な分析であったといえよう。
あとこの本の使い方としては、
歴史に残る哲学者の言葉や考え方に
いちいちツッコミを入れて、
「オレすげー偉大」
という気分を味わうというのがある。
オススメだ。