「都会と地方の仕事、昔とこれからの仕事
 ~それはまるで一つにつながる長い道のような話〜」 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
ずいぶん前のことだが、
シブヤ大学の授業に参加してきた。

授業タイトルは、
「都会と地方の仕事、昔とこれからの仕事

 ~それはまるで一つにつながる長い道のような話~」


講師は、友廣裕一さん。
「ムラアカリをゆく」というプロジェクトを通じて、
全国の限界集落をまわり、各地で仕事をして、
昔から続く仕事を経験してきた人だ。

その授業のメモをちらりと書いておきます。

【授業メモ】
被災地支援の第一フェーズで必要なのは、
毛布・水・食料。

復興の中でもれていく人がいる。

「被災地」ってあまり言いたくない。
人はもっとそれぞれ。
被災者だって幸せな人もいる。
東京で心が被災している人もいる。

仕事→自分の役割
「友廣裕一としての役割は何か?」を探していた。
それは関わりの中から生まれてくる。

投げ銭だけで食ってる猿回しの旅芸人との出会い。
猿回しには「本仕込み」「にわか仕込み」がある。
「サルが芸しなくてもお客さんに
 喜んでもらうのが本物の芸人なんや!」
旅芸人は、旅を運ぶのが役割。
(実は旅してるのはそこに住む農民)

都会は「家族」「仕事」「暮らし」がバラバラ。
田舎はいっしょ。
都会は「仕事」だけでも成立する。
田舎は全部やる。生きてる感があってカッコイイ。
ど真ん中で全部受け止めてる。

自分がやれること・やるべきこと・やりたいこと。
やれること&やるべきことであればGO。

暮らしと仕事はもっとつながってるもの。
日常の中に仕事があれば、
もっと仕事場が近づいていっていい。

旅をしているときは、
「インターネットで検索しない」
と決めていた。
「コイツ来てくれてよかったな」
と思われる関係をつくる。

ヤップ島では、石のお金に刻まれた
ストーリーが価値。

健やかに生きたい。

【感想】
ニュージェネレーションの人である。
この人のような価値観が、
ゆっくりとこれからのメインストリームに
なっていくのではないだろうか。
あと友廣さんは、とにかく人の話をしっかり聞く。
自分が人の関わりの中で生きているということを、
理屈じゃなく、身体で知っている人なのだと思う。
「もっと広い世界を知りたいなぁ」
と感じた2時間半でした。