4月のゼミ合宿で登った御岳山。
そこのある茶屋で、
御岳神社が描かれたしゃもじをいただいた。
せっかくなので自分の部屋に飾って、
思いついたときに手を合わせているのだが、
これがとってもいいのである。
特に信仰を持っているわけではないが、
日々の生活の中で
「ありがたいなあ」と思ったときに、
その感謝を伝える場、
つまり手を合わせる場があるというのは
これまた非常にありがたいものだ。
手を合わせることによって、
自分がいかに恵まれているか確認できるし、
謙虚な気持ちにもなれるのである。
ところが、僕たちの生活の中から、
このような「手を合わせる場所」は
どんどん失われていっているのではないだろうか。
他者への思いやりとか、
感謝の気持ちを子どもたちに教育しようとする前に、
こうした「手を合わせる場」を
なくしてきたことへの反省を、
大人たちはまずするべきなのかもしれない。