ナラティブサロン | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
ナラティブについての勉強会、
「ナラティブサロン」に参加した。

ナラティブというのは非常に抽象的な概念で、
「物語」「対話」「言葉」という
キーワードとともに語られるが、
正直、僕もいまだによくわかっていない。

最初に「ナラティブ」という言葉を聞いたときは、
一瞬、「奈良っぽい」ってことかな?
と思って法隆寺などをイメージしたが、
どうやら全く的はずれだったようだ。

サロンに集まったのは、実に多様なメンバー。
大学の先生、理学療法士、
開発教育を海外で実践していたひと、
大手企業で働いているひと、デザイナー、
アジアで活躍する起業家、大学院生、
経営コンサルタント、NPO支援をしている人など。

このような立場も年齢も違うメンバーで、
ナラティブという概念を軸に語りあった。

テーマとなる概念自体が抽象的なだけに、
それぞれの立場や人生観が、
それぞれの発言のなかに如実に現れてくる。
これが非常におもしろかった。

こういう「よくわからないもの」を
真ん中に置くと、それを囲んだ人どうしが
フラットな関係をつくりやすい気がする。

たとえば、
アートフェスティバルでのアートの機能は、
まさにこういうことなんじゃないだろうか。

アートに対する見方は、
年齢や立場に関係なく自由である。
だからこそ、互いの違いの壁を超えて
コミュニケーションしやすい。

そう考えると、
世の中の「よくわからないもの」って、
もうちょっと大事にされても
ええんちゃうかなーと

思ったり
思わなんだり
思ったり