ずっと前から気になっていた映画、
『ミツバチの羽音と地球の回転』。
監督は、『六ヶ所村ラプソディー』の
鎌仲ひとみさん。
たまたま立教の講演会で
上映されるとのことだったので、
ここぞとばかりに参加してきた。
映画の内容について書くと
ネタバレになってしまうので
(ってそういう内容の映画じゃないけど)、
会場で配っていたかわら版にある
監督からのメッセージを引用しておく。
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ここで生きていく決心が世界を動かす
これは未来のエネルギーを巡る物語。
祝島とスウェーデンでエネルギーの自立に
取り組む人々のくらしと
闘いに迫るドキュメンタリー。
電気を使うすべての人に届けます。
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とにかく、僕たちにとって
もっとも重大な問題がテーマになっている。
このエネルギー問題について知ることなく、
他のあらゆる問題について議論しても
しょうがないんじゃないだろうか。
映画の後に行われたトークショーで
メモしたことを書いておく。
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中国電力に10億円積まれても、
「海のほうが大事」
と言い切った漁師たちはすごい。
世界では、自然エネルギーは
「第4の革命」と言われている。
(日本以外の)まっとうな国は、
100%自然エネルギーを推進している。
世界で自然エネルギーは
倍々ゲームで増えている。
原発は世界で減ってきている。
世界会議などで
「なぜ日本はあんなに狂ってるんだ?」
とよく聞かれる。
「第二次大戦で日本のエリートが
愚かな判断をしたような構造が
まだそのまま残っているんだ」
と説明するとすごく納得される(笑)
変化は中央ではなく端っこからしかできない。
祝島の電力を100%自分たちでつくる。
10年以内に達成したい。それが日本を変える。
技術的には100%できる。
祝島の電力消費量は都市部の1/4。
それに全国の人々が
応援してくれることで自信が持てた。
原発という「未来つぶし」をくい止めたい。
マスコミの言う「原発ルネッサンス」
なんて存在しない。
Co2を出さなくたって、放射能を出す。
地球上に降り注いでいる太陽のエネルギーは
現在文明が使っているエネルギーの一万倍。
だから奪い合う必要がない。
「石油と核の戦争から、太陽の平和へ。」
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この講演とは関係ない話だが、
日本は自然とともに生きていく時代の
リーダーになるべき存在だと聞いたことがある。
だから、太陽が国旗になっていると。
だから、「日本」なんだという。
そうあってほしいな、と思う。
そういうつながりで言えば、
今後のエネルギーの
転換点になるかもしれない島が
「祝島」という名前なのは、
もうすでに希望ある未来を
約束されているようでもある。
しかもこの島、
ハートの形をしているという。
神様、粋なことしよるのう(笑)
『ミツバチの羽音と地球の回転』は、
2月19日(土)から、
渋谷ユーロスペースにて
ロードショーされるそうです。
個人的な見どころは、元気によく笑い、
誇りを持って生きる島の人々と、
自信なさげに、何かにおびえているような
電力会社の社員たちとの対比であった。