服のメッセージ | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
今日の朝ランニングをしていたら、
屈強そうな黒人とすれちがった。

「特攻野郎Aチーム」の
メカニックばりに屈強そうだ。

歩道橋の上の両端から、
互いに距離を縮める。
そしてそのすれちがいざまだった。

「○×∇※≠£⇒≪」

と彼は何かをつぶやいた。

最初は全くわからなかったのだが、
しばらくしてすぐに何を言ったかわかった。

彼は「Realize」とつぶやいたのである。

なぜなら僕が着ていたパーカーに、
「Realize」と書いていたからである。

そういえば外国人がよく
「春風」とか「一番」とか毛筆で書かれた
Tシャツを着ているのを見かける。

それを僕らは面白がって見ていたりするが、
逆もまたしかりなのかもしれない。

「HARBARD UNIV.」みたいに
大学名を英文で書いたTシャツなどが
日本ではよく着られている。

これも実は「東京大学」と大きく書かれた
Tシャツを着ているようなものだろうか。

そういえば僕の知り合いが、
以前こんな話をきかせてくれた。

彼は海外を旅していたとき、たまたま
「War Is Over」と書かれたTシャツを着ていた。

そして乗っていた船から
陸に降りたとたんに現地の人から
「今すぐその服を脱げ!死にたいのか!」
と言われたという。

え?と思ってボンヤリしてると、

「ここまだ戦争終わってないから!!」

と言われたという。

僕らにはそういう感覚があまりないが、
欧米では、自分の着る服も自分自身の
メッセージだという感覚が強いのかもしれない。

海外を旅行される方は
くれぐれもご注意くださいませ。