「第2回 地域力フォーラム」ってのに参加してきた。
「地域の持つ力を手掛かりにして、
 閉塞感漂うわが国の将来を希望の持てる社会に
 つくり直していくための研究集会」とのこと。
テーマは、
「持続する価値観と文化のために
 ――自給の力、場所の力、農の力」。
会場は早稲田大学。
400人近くの人が集まっていた。
早稲田は何かのイベントで1回来たことがあったけど、
あらためてなにやら味わいのあるいいキャンパスでした。
そこで、哲学者の内山節さんが
基調講演などをしていたので、
その中から気になったものを書いてみます。
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ローカル主義とは、基本的に
「上野村さえよければそれでいい」。
しかしそのためには、村と関係を結んでいる
地域ともうまくやっていかなくてはならない。
外の世界がうまくいっていなくて、
上野村だけがうまくいくことは考えにくい。
関係がデザインする。
デザインの主体は関係そのもの。
声高に「TPP反対!」と叫ぶよりも、
「TPPとかどうでもいいよ」と言える
結びつきをつくっていくことが大事。
村には多層的共同体がある。
村のおじいちゃんは
「300万円の収入がほしかったら、
 30万円の仕事を10こつくりなさい」と言う。
かつての専門性とは「つなぐ専門性」だった。
今は自分だけの専門性になっている。
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僕は第2部までで帰ったが、
まったりしたいい雰囲気だった。
同じ日に、早稲田大学では
「ノルウェーの森」の試写会があって、
出演者たちがやってきていたのだとか。
松山ケンイチと間違えられないよう、
うつむき加減で帰路についた。