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✏️
偏差値って、そんなに信用していいの?  
〜数字に振り回されない高校選びのすすめ〜✏️



こんにちは。
いつもありがとうございます!!


土日も朝からみんな
頑張りました。

月曜日も、テストが終わるとすぐに
教室にやってきて明日の勉強デス。


向陽高校、那賀高校、粉河高校の
子たちが、中心に
とにかく勉強三昧でした。
お疲れ様。



今日は受験界で“神格化”されがちな数字、
「偏差値」について、
ちょっとツッコミ入れてみたいと思います。



素晴らしい伸びを見せててくれた子供たち




もちろん「偏差値」自体が悪いもの
でもなんでよないのに、
受験は偏差値で測り、

でも何かボンヤリと
「偏差値教育って良くないよね」なんて、
悪者扱いされて可哀想な一面もありますね。



ところで、
偏差値って、なんか絶対的な指標みたいに
扱われてません?

「偏差値65の高校だからすごい!」  
「偏差値50だから微妙…」  

でも偏差値って、実はめちゃくちゃ
“相対的”な数字なんです。  
そしてそれを扱うのは“人”です。つまり、数字そのものよりも、「それをどう扱うか」の方が、ずっと大事だったりするんです。


大工さんの物差し、メジャー
みたいに、私はとらえてます。



偏差値の仕組み、ざっくり言うと…

偏差値って、簡単に言えば

「そのテストを受けた人たちの中で、
あなたがどれくらいの位置にいるか」
を示す数字。

つまり、母集団(受験者層)が変われば、
偏差値も変わる。

たとえば…

同じ点数でも、全国模試では偏差値60  
地域限定模試では偏差値65  
難関校志望者だけの模試では偏差値55  

なんてことが、普通に起こります。

偏差値って、「平均点からどれだけ離れてるか」なので、周りのレベル次第で上下するんです。  
つまり、「偏差値65だから安心!」は、
母集団が誰かによって変わってしまうんです。


模試によって偏差値が違うって、どういうこと?

模試って、いろんな会社が出してますよね。

進研模試(ベネッセ)、駿台模試  
河合塾模試 、Z会模試  
地元の塾模試  etc .

それぞれ、受験者層が違う。  
進研模試は全国の高校生が広く受ける。  
駿台模試は難関志望者が多い。  
地元模試は地域の中学生が中心。

だから、同じ点数でも偏差値が違うのです。
偏差値60って言われても、
「どの模試の?」「誰と比べて?」
がないと、あまり意味がないかも
しれませんね。


同じC判定でも、先生によって言うことが違う

たとえば、ある模試で志望校判定が
「C判定」
だったとします。  

C判定って合格可能性50%前後。

でも、先生によって反応が違うんです。

- 先生A:「大丈夫!がんばったらいけるよ!」  
- 先生B:「うーん、厳しいなあ…どうする?」  
- 先生C:「無理だね。志望校、変えようか」

これ、全部同じ偏差値・同じ判定でも、
言うことがバラバラ。  
つまり、「偏差値=客観的な事実」ではなく、
「偏差値×人の解釈」なんです。


塾の“カラー”にも、ちょっとしたバイアスがある


進学塾って、実績が命だったりします。

「〇〇高校に何人合格!」  
「△△大学に○○名進学!」

こういう数字が、広告にもパンフレットにも
踊ります。  

だから、多少厳しくても「がんばれ!」と
上位校を勧めるケースも、ゼロじゃない。

もちろん、先生たちは本気で応援してくれます。
でも、「塾の実績」という“見えないプレッシャー”や空気が、判断に影響すると
聞いたことがあります。

これは、誰が悪いという批判じゃなくて、
構造の話。  
どの塾も、どの先生も、悪気はないけど、
でも、そういう“空気”があることは、
知っておいて損はないと思います。

実際にウチに飛び込みで
やってくる生徒さんの
多くが、学校や前の塾で
「桐蔭は無理」
「那賀高校は無理」
と言われてです。


また、その全員とは言いませんが、
多くの子が
その無理と言われた志望校に
合格していく事実もあります。



偏差値だけで高校を選ぶ危険性

偏差値って、あくまで“目安”です。  
なのに、それだけで高校を選ぶのは、
ちょっと危ない。

たとえば…

偏差値は高いけど、校風が合わない  
偏差値は低めでも、進路指導が手厚い  
偏差値は高いけど、通学が片道90分  
偏差値は低めでも、部活が全国レベル  

つまり、「偏差値=その学校の価値」ではない。  
偏差値は“その模試の中での相対位置”、入試の入り口段階での話、であって、“その学校の本質”ではないのでしょうね。

判断軸は、もっと多様でいい

高校選びの判断軸って、
偏差値だけじゃないんです。

- 通学距離・交通の利便性  
- 校風・雰囲気・自由度  
- 部活動・文化祭・学校行事  
- 進路指導・大学合格実績  
- 校舎の設備・ICT環境  
- 先生との相性・人間関係  
- 自分がその学校で“楽しめそうか”

偏差値は“数字”だけど、
学校生活は“体験”です。  
数字だけで選んで、3年間つまらなかったら、
もったいないですよね。

数字よりも、自分の“納得”を

偏差値は、便利な指標だけど、絶対じゃない。  
模試によって違うし、母集団によって変わる。  
先生によって解釈も違うし、塾の方針によっても扱い方が変わる。

だからこそ、偏差値に振り回されず、
自分の“軸”を持って選んでほしいんです。

高校選びは、「どこが正解か」じゃなくて、
「どこで自分が正解にできるか」。  
「自分が納得できるか?」  
「自分がその高校で頑張れるか?」  

それが、いちばん大事。

さあ、今日も
テストが終わったらすぐ 高校生たちが
教室にやってきます。

テスト勉強三昧です!!