「書く」ことは思考の整理であり、表現力を磨く | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。



こんにちは、奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


今回は、書くことについて書きます。


❤︎ノートを書くことは大切

 

自分の手を動かすことと成績アップは、

実は大きく関係しています。


書くことを嫌がる子は、

たとえ地頭のいい子でも

どこかで伸び悩んでしまいます。


また、

書いていたとしても、

あまりにも雑すぎる場合も同じです。


❤︎勉強を早く終わらせたい「慌て者さん」のノート

 

答えだけが書いているノートになっています。

早く解くことに比重があり、

書きとる気持ちがないノートです。

 

間違った問題に×が書いてあり、

赤色で正解が書いてあるだけです。


これでは、

なぜ間違えたかを確認できません。


❤︎聞いたことを書くことは思考力を必要とする

 

耳で聞きとった言葉を

ノートに書くということは、

思考力をともないます。


聞きながら

「ここが大事なんだ!」と要点をつかんだり、

「ここはもうわかっているから必要ない」と情報を取捨選択しなければ、

自分の言葉でまとめることができません。

 

ただ、

丁寧にきっちりと写せばよいというわけではなく、

「どう書いて勉強するか」が大切です。


❤︎ 図を書くと数字の感覚がついてくる


53」線分図を書かせると、

53」で書いたつもりなのですが、

53の関係がどう見てもおかしいことがあります。


数字のボリューム感が、

そもそも育っていないのです。

 

「それって本当に53に見える?」

とたずねると、

「ちょっとおかしいかな?」と言い始め、

落ち着いて考えて正しく書き直すことができるようになります。


だんだんと数字の感覚がついてきます。


❤︎図を書かない方が効率的?


図形の問題は、

問題を読みながら問題文の主旨に合った図を書くことができるかどうが大切です。

 

3つの内角が30度、60度、90度の直角三角形」を書かせると、

おかしな三角形になってしまったり、

立体図形では、

見取図や展開図がイメージできなかったり。


それは、

書くと時間のロスだから、

図形を頭の中で考えて解くことが、

時間短縮で効率的だと考えて、

図を書いたことがないからです。


❤︎図形を書いた方が効率的!


自分で図を書いて考える

つまり、

手を動かして書けば、

解ける問題が増えます。


書くことで思考力が鍛えられて、

どんどん頭がよっていきます。


❤︎書く作法(問題を解く場合)


①まず、日付、テキスト名、ページ数、問題番号を左上に書く


②横書きのノートは左側にそろえて書く


③詰め過ぎず、ゆとりのあるノートにする


④イラストや吹き出しも積極的に書く


⑤テキストの図を写すのではなく、文章を読んで図に書き起こすようにする


⑥基本的に定規を使わずフリーハンドで書く

 

❤︎まとめ。「書く」ことは思考の整理であり、表現力を磨く


書くことは、

思いを整理して形にすることです。

図を書くことは、

問題を組み立てることです。

書くことは、

手間がかかりますが、

思考力を効果的に身につける

遠回りの近回りです。