"ピンチを楽しめる子"に | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

 

こんにちは、学びスタジオ®︎の奧川えつひろです。

 

IQ-知能指数、EQ-心の知能指数、SQ-社会性の知能指数という指数がありますが、

もう一つの指数"AQ"について書きます。

 

❤︎AQとは

 

AQは、正式にはAdversity Quotientと言い、

「嫌だな」「つらいな」と感じるような、

「日常に起こるさまざまな逆境やストレスに対する対応力を数値化したもの」で、

日本語で"逆境指数"と言われています。

 

❤︎本当に成功している人

 

本当に成功している人は、このAQが高い人が多いようです。

 

"すぐに諦めるクセがある"

"一度失敗すると、怖くなってもう挑戦したいと思わない"という人は、

AQが低い人です。

 

子どもには、どんな逆境でも

「ピンチがチャンス」と思えるような人間になってほしいですね。

 

❤︎人は1日に23回もの"逆境"に遭遇する

 

人は小さなことから大きなことまで、

1日に23回もの"逆境"に遭遇するといいます。


この大小の逆境にいかに対応するかで、

AQが決まります。

 

❤︎AQレベルは5段階

 

レベル❶

逆境を乗り越えられず、逃げ出してします

 

レベル❷

逆境にあっても、なんとか生き残ることができる

 

レベル❸

とりあえず逆境に対処できる

 

レベル❹

逆境を正面から受け止め、解決しようと努力できる

 

レベル❺

逆境を"ピンチはチャンス"と受け止め、ポジティブに乗り越えられる

 

❤︎子どもはどのレベル?

 

「一緒に遊ぼう」とお友だちを誘ったら、

「イヤ!」と断られてしまった。

 

公園に行くはずだったのに急に雨が降ってきて、

ママに「今日はおうちで遊ぼうね」と言われてしまった……

 

子どもは思うようにならない多くの逆境に遭遇すます。

 

けれど、

もし"ピンチをチャンス"ととらえることができたら?

 

「ほかのお友だちを誘ってみよう!」

「家のなかで何をして遊ぼうかな?」

と考えられるはずです。

 

❤︎AQが高い人の特徴

 

プラス思考でポジティブ、

何事にも粘り強く取り組み、諦めない、

失敗してもめげず、楽観的、

人に感謝できる、

笑顔が多く、ユーモアセンスがある、

好奇心が強く、チャレンジ精神が旺盛、

短気ではない(感情的に怒らない)

このような人がAQが高い人です。

 

❤︎AQが高い人は、"逆境を楽しめる人"

 

親は、子どもを

"向かい風"や"壁"から守ってしまいがちではないでしょうか。

 

しかし、

幼い頃に、

"小さな強さ"を育むことをしなければ、

逆境に弱い人間になってしまいます。

 

❤︎子どものAQを育む

 

AQは生まれつきの才能ではありません。

"子どもの頃の体験"がAQに大きな影響を与えます。

 

親の行動次第で子どものAQを高めることができます。

 

❶口出しをせず、ひたすら見守る

 

常日頃している

"子どものためのアドバイス"を、

一度見直してみましょう。

 

 “効率” を知っている親は、

グズグスしている子どもに対し、

ついついアドバイスしたくなります。

でも、ぐっと堪えてください。

 

なぜなら、

うまくできなくても、

自分でやってみることが大切だからです。

失敗を繰り返し、

自分で解決法を見つける体験がAQ向上につながります。

 

❷"ちょっと高い壁"に挑戦させる

 

"若いときの苦労は買ってでもせよ"です。

 

子どもには、あえてちょっと高い壁を用意してあげてください。

 

お手伝いなど

「まだ無理かな。でも頑張ればできるかな」

少しハードルの高いことに挑戦させます。

 

そんな"乗り越え体験"を積み重ねることで、

子どもは逆境を楽しめる強い人になっていきます。

 

❤︎まとめ。ピンチを楽しむ

 

I QとEQとSQとAQ、

それぞれの指数で測る要素は、

知性が豊かさ

感情が豊かさ

社会性が豊かさ

逆境を乗り越える強さです。

 

この4つの要素は、

日常生活のそれぞれの場面を、

楽しく、生き生きと過ごせる源ですね。

 

子どもに

口出しせず、見守ることが、

ちょっと高い壁にチャレンジする意欲を持たせます。

 

その体験を続けていると、

うまくいかない逆境にも少しずつ強くなっていきます。

また、

ビンチに強くなるだげでなく、

大人の導き方次第では、

"ピンチを楽しめる"ようになっていきます。

 

子どもたちに、

"ピンチな状況でも、楽しめる"ような生き方をしてもらいたいですね!