子どもを読書の道にいざなおう! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

 

こんにちは、学びスタジオの奥川えつひろです。
 
子どもの読書について、書いてみます。
 

❤︎国語の文章問題

 

国語の文章問題は、

完結した作品の中から部分的に取り出して、

その内容理解として、

文中から探して抜き書きさせる問題が中心です。

 

このような学習は、

読解のコツを掴めますが、

 

細かい部分に拘らず、

どんどん読み進み、

全体についての理解を深めることはできません。

 

いわば、"木を見て森"を見ずです。

 

それが、主義主張の違う国際的な舞台では、

コミュニケーション能力の弱さになって現れます。

 

❤︎学力の基本は読書にある

 

読書をしなくても、

小学校では、

ある程度の読解力があれば、

学校の勉強は親が見る必要はありません。

 

しかし、

学年が上がれば、

文章が長くなり、難しくなっていきます。

読解のコツに頼るだけでは、

全体に尽きての理解ができず、

伸びは止まってしまう可能性があります。

 

だから、本を読むことが必要です。

 

そして、

人間形成上重要なこの子ども時期に、

人としての精神の核となるような本を読むことは、その後の人生に大きなプラスの影響を与えます。

 

❤︎読書の道へいざなう

 

小学生低学年までの

まだ一人で本を読めないこの時期の子どもには、

十分におしゃべりをさせてください。

 

いろいろなことを聞いてあげると、

自分の考えを整理しながら話すことができるようになります。

 

子どもの話の中から興味のありそうな本を探してきて、一緒に読みましょう。

 

❤︎読み聞かせ

 

本を読むことになれていない子どもには読み聞かせをします。

 

小学生低学年までなら、絵本でもOKです。

 

また読んでとせがむかも知れません。

何度でも読んであげましょう。

幼い子は繰り返しが大好きです。

暗唱してしまうこともあります。

 

❤︎音読

 

読み聞かせで本に親しんだら、つぎは、声を出して読むことに挑戦です。

 

初めは長い文を読むのは難しいので、

1ページずつ交互に読むなど

一緒に読むことから始めます。

 

読み聞かせで使う本よりやさしいひらがなばかりの本がいいです。

 

❤︎黙読

 

親が読んで、その文字を追わせるのがその練習になります。

 

この際、指でなぞって字を追わないようにします。

指でなぞることが癖になると、読む速度が遅くなるからです。

 

この練習によって、黙読へ移行できるようになっていきます。

 

❤︎面白いところで子どもにバトンタッチ

 

面白いところまできたら子どもに本を渡し自分で読ませます。

 

どんな本でも登場人物の説明や物語の背景説明があり、ここはあまり面白くはありません。

 

その部分を乗り越えてしまえば夢中になって読み始めます。

 

❤︎親が寄り添い、励ます

 

初めての読書では親の励ましが必要です。

 

少し読み進んだことに気付いたら、

「もうこんなに読んだの。凄いね。」と認めてあげます。

 

最後まで読んだら、

もっと認めてあげましょう。

 

こうして初めての読書経験が楽しければ、

続けて2冊、3冊と読み進むに違いありません。

 

❤︎本選びで大切なこと

 

❶子どもが選んだ本にケチをつけない

 

読むなら名作を読んでほしいと思いますが、

読書習慣が身につくまでは、どんな本でもかまいません。

 

❷字の大きさも大切

 

子どもは、字の大きさに敏感で、

小さい字が沢山並んでいるとそれだけで敬遠したくなるようです。

その子の読書力に応じた字の大きさがあります。

 

❤︎まとめ。読むことは教えられない

 

私たちは言葉によってしか、考えることはできません。

言葉が豊富だということは、深く考えることができる可能性を拡げます。

 

子どもは、

親の言葉を聞き、言葉を覚え、

話すことにより、自分の考えをまとめてしゃべれるようになります。

 

いろいろなことに興味を持ち、

それについて調べていくと、

その中から、

もっと知りたいものが出てくると、

それに関する本を読みたくなります。

 

本を1冊、2冊……読むごとに、

本が好きになると、

いろいろな言葉に触れ、語彙力がつくと共に、

長い文章の読む力がついてきます。

 

文章をありのまま読み進み、全体像を理解していくことが、

読むテクニックという小手先のものに囚われない、本当の読む力ではないでしょうか。

 

そういう意味では、

読むことは教えられません。

 

できるとすれば、

子どもと本を一緒に読んで、子どもに本を読む体験をたくさんさせてあげることです。

子どもを読書の道にいざない、

後は、子どもが読書の道を自ら歩み、自分の読書の道を築いていくことでしょう。