学力トップの福井県の教育 | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。


こんにちは、奥川えつひろです。
私の母の旧姓は福井なんです。

全国で、学力トップの福井県の教育について書きます。

❤︎宿題は日本一多い
 
「福井の宿題は日本一多い」福井県
教員が自由にダウンロードできる"教材研究支援システム"があり、そこから大量の宿題が印刷されます。
 
 その宿題は、
"ノートまとめ"ではなく、"問題を解く"ものです。この問題を解く積み重ねを重視します。

❤︎教室がオープン
 
福井県は、教室と廊下の間に壁や窓がない学校が増えている。
 
授業をしている教師を、
他の教師が廊下で見学したり、
集中していない生徒を見つけて注意したりする協力体制ができています。

❤︎福井県の学力調査とフィードバック

福井県独自の学力調査"SASA(Student Academic Skills Assessment)"あります。

福井県教育総合研究所が
そのSASAの問題作成を担い、
教科に関する基礎的な知識
技能や活用力を測る問題
実社会で直接活かせるような総合的な学力を測る問題で構成されています。

そして、
間違いの多かった箇所を
教員にフィードバックして、
授業内容を見直し、授業の質を高めてきました。

❤︎英語教育実施状況調査でも全国トップに

"使える"外国語教育を推進するために、
英語を使った授業や豊富な体験学習を通したコミュニケーション重視の授業行っています。

ALT(外国語指導助手)を市町立中学校と県立高校に配置しています。県が費用を負担してALT を配置している例は全国的にも珍しいようです。
教員とともに ALT が授業か組み込まれています。

日常的に英語で会話することになるため、
一緒に参加している教員の語学力向上にもつながっています。

❤︎GTECの活用

公立中学3年生の全生徒を対象に、聞く・読む・話す・書くの4技能を育成する観点から、ベネッセのGTEC を活用しています。

受験費用は全額県が補助しています。

外部検定試験にチャレンジすることで生徒が自身の英語力を把握し、
英語学習に対する意欲向上を図るほか、
達成状況を教員にフィードバックして具体的に検証することで、
授業改善に生かしています。

❤︎北米の語学研修

高校生には、県内の高校2年生100人を対象とした北米での語学研修を2011年から実施しています。

さらに、
国際社会で活躍できる人材を育成するため、
高校生の長期海外留学に対する奨学金"福井県きぼう応援海外留学奨学金"制度があります。

❤︎フィリピンの大学生とのオンライン英会話

一方、職業系の高校生向けには、
仕事で使える実践的な英語力を身に付けるため、フィリピンの大学生とのオンライン英会話の授業を実施しています。

❤︎理数グランプリ……

科学的な思考力、判断力、表現力を育成することを目的として、
"ふくい理数グランプリ"があります。

"ふくい理数ゼミ"では、
県工業技術センター内の施設を見学したり、研究員による講義を受けます。

"ふくいサイエンスフェスタ"では、
ノーベル賞受賞者などの科学者の方々に講演会を開いています。

❤︎全国高校生プレゼン甲子園にチャレンジ

一般社団法人プレゼンテーション協会と、プレゼンテーション力の向上に係るさまざまな連携事業を行なっています。

福井県から全国の高校生に参加を募る「全国高校生プレゼン甲子園」の企画を進めています。

高校生が特定のテーマについて深く考察し、自分たちの考えや念(おも)いを伝えることで、論理的思考力、表現力、創造力等を養うとともに、互いの発表を通して、プレゼンテーションスキルの向上を図ることを目的としています。

❤︎ふるさと福井CMコンテスト

小・中・高校生が福井の魅力を30秒の動画でアピールする"ふるさと福井CMコンテスト"も開催します。

こうしたさまざまなふるさと学習への取組みの成果は、
置県を記念した『ふるさとの日』に合わせて毎年2月に開催される「福井ふるさと教育フェスタ」などで発表されます。

❤︎ オンライン講座"福井の産業"

高校生の起業家精神を育成しようと
ビジネスアイデアコンテストを実施,

県教育委員会の企画により、
県内の高校と企業をオンラインでつなぎ、
福井の産業について経営者の話を聞く授業を開始しました。

千数百人の高校生が一斉にアクセスするようにしてみると、
質問が続出して時間内に収まらないほどの盛況ぶりでした。

❤︎福井県大学進学サポートセンター

オンライン補習や進学合宿などを通して、
地域の高校に通いながら
難関大学を目指す生徒の進路実現を支援しています。

2021年には、県立高校からの東京大学が27人、京都大学24人の合格者を出しています。

❤︎先生は、子どもたちに時間を返す

時代は、
子どもは教わるから自ら学びへ、
先生はティーチングからコーチングへと変わってきており、

例えば、

7限目・8限目まで一律に補習をするのではなく、
児童・生徒の個々に応じた教育を実践しています。

家庭で予習をしてから授業に臨む反転学習を実施すれば、
授業を知識の伝達から議論する場に切り替えていけます。

 

❤︎自ら学ぶへ

教員主導から、
"子どもたちが自ら学ぶ教育"へと変えようとしています。

つまり、
子どもたち一人一人の個性を引き出し、知的好奇心や探究心を持って学びを楽しむという方向性を目指しています。

❤︎まとめ

学力トップの
福井県の教育について見てきました。

子どもの学力は、学ぶ習慣から身についてきます。

福井県の取り組みを

ご家庭の子どもの教育に、

 

例えば、

オープンな環境で勉強するとか

オンライン英会話で英語で会話する習慣をつけるとか

地域の産業屋農業を調べたり、体験したり、

福井の取り組みを参考にできると思います。

 

子どもの好奇心を育て、

勉強しやすい環境を整え、

なによりも、

それに親がしっかり関わり(口を出さず見ること)が大切です。

親が子どもの安全基地になってほしいと思います。

 

次世代のリーダを育てる