"難解な数学問題"を解くのは、忍耐力! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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今日は数学について書きます。
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「社会や理科は暗記が多いので覚えればどうにかなるけれど、数学は考えなくてはいけないから、才能がないと難しい」と思っていませんか。
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それは、先入観によるものです。
数学も暗記科目です。
解き方を暗記するという方法で、ほとんどの問題は解けるからです。
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入試では大抵どこかで見たような類似問題が出されます。

ですから、覚えた解法を使い、応用を加えるだけでほとんどの大学は突破できます。
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東大の数学のように
まったく見たことのない問題が出題される場合は、様々な解き方を試みる必要がありますが、
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それも結局、Aという解き方で少し進んだら次はB、Bの解き方で少し進んだら次はCと、覚えた解法をいくつも組み合わせてひとつずつ解き進んでいく、という作業をするだけです。
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❤︎数学に"向き合う態度"が大切
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これまでの子どもの"数学に取り組むときの習慣"を変えるため、
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自分自身が解けない問題を
「2週間考えてきなさい。
もし、わからなくても、2週間毎日、その問題について考えるように」
と課題を出します。
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"数学は能力ではなく、向き合う態度で決まる"のです。
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数学を
「能力がなければ解けない」
「ひらめきが大事」
という先入観で取り組んでいたら、
難しい問題にあたったとき
「この問題は自分には無理だ」
と諦め、そこが限界となってしまいます。
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問題を解くためには、粘り強き、忍耐が必要です。
実際、2週間毎日、考えを繰り返すことにより、数学の能力はかなりアップします。
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❤︎数学の問題を解くには"忍耐力"が一番重要
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❤︎失敗を繰り返すため
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解けない問題に、
様々な角度からアプローチし、
試行錯誤して答えを探す数学は、
"失敗を繰り返す"ため、
挑戦を恐れないマインドセットに加えて、我慢強さが必要です。
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解法を色々試す過程では、
せっかく長い時間をかけて解いていた式でも「これだと答えが出ない」と気づいたら途中できっぱりやめ、
方向性を変えて、また最初からやり直さなければなりません。
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「今までの面倒くさい計算が水の泡だ」と投げ出したくなることがあると思います。
そんな時は、一息ついてから、コツコツと別の方法でアプローチし続けます。
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❤︎迷路を歩くようなイメージ
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歩いている途中、
穴があったり
壁があったり
工事中で進めない道があるので、
そうしたら最初、あるいはひとつ前の道まで戻り、別の道を探すのです。
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見つけやすい道を通ってすんなりゴールできる場合もあれば、
細い道を何度も曲がり、迷子になりかけてゴールする場合もあります。
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この細い道を見つけるまで辛抱強く問題に向き合えるかどうかが、
解けるか解けないかの違いを生みます。
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数学を解くときに必要なのは、
ハッとひらめいて新しい道をつくり出す創造の才能ではなく、
時間をかけ迷いながらも、確実に存在する道を見つけられる忍耐力なのです。
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❤︎数学の間違った指導
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問題が解けるまで向き合う時間も、理解するための時間もないと、数学をどんどん嫌いになるのも当然です。
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数学は、
「正しいか間違いか」とか
「速く解けるか」なんてことばかり重要視されるから、
どんどん拒絶するようになってしまうのです。
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❤︎数学で身につけるべきもの
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本当は、
"根気よく努力すれば結果が得られる"と実感することが、
数学で身につけるべき最も大切なことなのです。
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「忍耐があれば、みんながすぐ投げ出してしまうことに、時間をもかけて取り組めます」
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そして、
❤︎忍耐がすべてにおいての成功の秘訣になります。
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忍耐が必要なのは数学だけでなく、国語や英語もそうですし、勉強以外のほとんどのことにも当てはまります。
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そして、
ひとつの分野で根気強く頑張る姿勢を学べば、必ず他の分野にもつながっていきます。

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