好奇心は、自然に育たない。質問によって、好奇心は育つ。子どもにたくさん質問をしよう! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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子どもは、「なぜ空は青いの?」「なぜ空は落ちてこないの?」……と知りたがります。ママ・パパは答えるのに困ることも多々あると思います。
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それでは、この好奇心は、"自然"に起こるのでしょうか。
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❤︎好奇心は理解"と"理解の欠如"から
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好奇心には矛盾した性質があります。"理解"と"理解の欠如"から好奇心は生まれるという性質です。
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つまり"少し知っている"領域がないと"知らない"という感覚が生まれないのです。
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新しい情報によって、無知を自覚させられ、それを"知りたい"と好奇心が生まれます。
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まるでクロスワードパズルのように、既知の情報と未知の情報にはさまれた"情報の空白"を私たちは埋めたくなる性質があります。
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逆に、まったく知らない領域にはなかなか興味が向きませんね。
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何も知らない領域に対して、突如好奇心が生まれることはありません。好奇心が生まれるためには、”少しだけ知っている”ことが必要です。
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❤︎好奇心が生まれない状態
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"過信効果"といい、人はある領域について詳しくなると、何でも知っていると思い込みやすくなります。この状態に陥ると人は好奇心を失います。
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また、"自信不足"も好奇心をしぼませます。生活のなかに不安や恐怖などがあれば、それに振り回され、心を使い果たしてしまいます。
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この自信過剰と自信不足の真ん中に好奇心を刺激する環境がうまれます。
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❤︎好奇心の3段階
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第1段階では、周囲の世界を探求します。
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第2段階で、周囲にある情報に対して"なぜ"と疑問をなげかけていきます。周囲に目を向け情報を収集する習慣を身につけることです。
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第3段階で、これまでの観察と情報の蓄積から生まれる"なぜ"が"興味"へと発展していくのです。
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こうして好奇心は、"個人"と"外界・社会"との結びつきを強める力となっていきます。
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❤︎子どもにたくさん質問しよう
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好奇心は、自然のままでは育ちません。
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好奇心の欠如は、無関心・無気力、表面的な関心に流されることの助長します。
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好奇心が発動するために、「なぜかなぁ」と思うきっかけを、子どもへの問いかけから、たくさん作ってあげたいと思います。
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お母さん・お父さんも、子どもに質問して、"少し知っている"状態を作り、好奇心を育ててあげてください!