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市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。

 ロボット教室では、物理的制約のある機械を制御するプログラムを学びます。そこには、数学的論理性では解決の難しい問題が常につきまといます。例えば、車の左右に2つのモータをつけて、プログラムで同じだけ回転させたからといって、現実世界で車が直進するとは限りません。また、ロボット教室では、プログラミングに必要な変数や配列の概念は学びません。

 

 一方、プログラミング教室では、融通のきかない論理的世界に身を置きながら、言語学的にプログラムを学びます。例えば、キャラクターを思い通りに動かすとか、衝突を判定するなど、アルゴリズム(処理方法)を言葉や数式に変換する作業が中心です。

 

 両者で学ぶものは同じですが、学び方に違いがあります。プログラミングという作業の両端にある機械制御と言語学的側面、「どちらから学ぶのか?」という違いです。ただし、あくまで「主体がどちらにあるか?」という話であって、他方と無縁ではありません。

 

 将来必要とされる大事な能力の興味への入口が、どこにあるのか誰にも分かりません。子どもが、「面白そう!」と思うなら、とりあえずやってみることをお勧めします。

 

▼プログラミング教室(小1から)体験申込/https://coubic.com/manabio/117870

▼ロボット教室(年長から)体験申込/https://kids.athuman.com/robo/CI/Store/[157]/?code=100092

 

 年長さん、小1のお子さんのための、のりやハサミを使ったさんすう準備講座が「ぷちマナビオ」です。

 

 課題は全て、マナビオのオリジナルです。この課題は、「単位換算」の基礎を学ぶことを意図して設計しています。

 

 子ども達は、ハサミでチョキチョキ切りながら、お金がたくさん出来上がることを、お友達と話しながら楽しみます。そして、硬貨の種類と枚数が金額に関わっていることを、体験を通じて学びます。

 

 小学校の算数では、面積や体積とかさの単位換算でつまずく子どもが多いです。この傾向は、昭和の頃からあるものかもしれませんが、技術の発達が子どもたちの育つ環境に及ぼす影響は、平成・令和の時代は特に増したように感じます。

 

 子ども達のぷちマナビオでの学びを通じて、保護者の方も、キャッシュレスへ移る時代だからこそ「おつり」について考えたり、現金でコンビニで買い物をしたり、駅で切符を買ったりという体験が、価値ある大事なものであることを再認識する良い機会になると思います。

 

 11月からは、数理教室アルゴクラブの準備講座、プレアルゴがスタートします。体験のお申込はこちらよりどうぞ。

中学生の生徒が「手ぶくろを買いに(新美南吉)」を要約しました。
 「人間ってちっともこわかないや。」
という子ぎつねの言葉をきいて、人間を怖い存在だと教えていた母ぎつねが
「ほんとうに人間はいいものかしら。」
とつぶやくお話しです。
 地元公立小学校で使用している国語の教科書には載っていませんが、この話を掲載している教科書では3年生の後期に学ぶお話しです。平易な文章で、高学年や中学生が読むには物足りないのでは、と思われるかも知れませんが、要約の取組みはじめにはなかなか適したお話しです。
 要約を書くには「作者の言いたいこと」を読み取る必要があります。物語の最後で2度繰り返される母ぎつねのセリフから作者の言いたいことを読み解こうとすると、面白い問題が見えてきます。それは、母ぎつねの人間に対する気持ちの解釈において、「人間はいいもの」という前提で考える人が多くいる一方で、「人間は怖いもの」と考える人も少なからずいるということ。人によって意見が分かれるのです。
 読む人によって解釈が異なっても、「要約」ということであれば、要旨は1つに収束するはずですが、書き手の理解力やどの視点から書くかが反映されるものです。
 大人になりつつある中学生が、お仕着せな解釈ではなく、物語をどのように読み解くのかとても興味があります。


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小6算数【面積問題】

 地元の小学校の算数の教科書は、「わくわく算数」(啓林館)です。6年生下巻の最初の単元は「円の面積」。

 既に15分が経過しました。小6男子がこの面積問題を解くために計算を始めてからの時間です。早くやり方を教えてしまえばいいのに、と思われるでしょうか。

 身につく「学び」には、自分の頭で考えることが必要不可欠です。試行錯誤し、正しい答えを得ることは大切な経験です。あと少しで解けそう、という時、まだ自分で頑張りたい、という時は、生徒を尊重します。アルゴクラブでもそうですが、答えへのあと一歩を手繰り寄せている最中の子どもは、「待って(教えないで)!ヒント出さないで!」と言って、頭をフル回転させます。その段階に至るまでには個人差がありますが、このセリフが出るとても嬉しくなります。

 話を戻します。この「円の面積」の問題を通じて得られる「学び」とは何でしょうか?

 「この正方形の1/2、直角二等辺三角形の面積と同じ」という等積変形の考えを知ることは、教わってしまえば、「なぁんだ」という単なる手品の種明かしにすぎません。しかし、

自分だけで思いつくには、計算問題ばかりを解くことに慣れた頭には難しいのではないでしょうか。

 学校や塾での「学び」は、様々な理由から「科目」に分かれていますが、これから求められる「学び」は、便宜的に分類された科目の枠を越えていくことが必要になっていくのではないかと思います。

 マナビオの子ども達に伝えたい、この問題から得られる「学び」は、「見方を変えると簡単に問題解決できる場合があるよ!」ということにあります。

 

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 ロボット教室は月2回。1回目に基本の組み立てをし、2回目の授業では、各自工夫を凝らし、ロボットを改造する、というパターンです。目的があった方が熱が入るので、競技をすることが多くなります。

 今回はピンポン玉をカップに入れる競技にしました。違う曜日のコースの生徒同士も競えるよう記録を取って、各コースの生徒にも伝えます。結局、火曜日コースの2.5mが最高記録となりました。

 ロボット改造には、生徒の性格が端的に現れます(笑)。自分の方法を試したい気持ちが強い子は、ルールを聞くや否や、すぐに改造を始めます。もちろん、なかなか手が動かない生徒もいます。そんなお子さんの為には、小さなヒント「賢者の解説」を行っています。

 競技を有利に進めるには、条件に沿った論理的戦略が必要です。そして、その戦略に合う形を組み立てます。

「ウチの子は、創造性がないから...」

と心配なさる必要は全くありません。テキストに沿ってパーツを組み立てたり、自分で考えた形に改造するのに、特別な創造性は必要ありません。お友達と競い合うことで生徒は、「動く機械が備えるべき合理性」を学びます。そのような「工学的美意識」を磨くには、創造性より論理性の方が重要だと思います。

 

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