
I-Cubeというペントミノ型の平面パズルを使った「宮殿建築」という課題です。制限時間3分で、4隅に柱を立て、できるだけ高く屋根を持ち上げることがゴールです。
見ているコーチも子ども達と一緒にドキドキ・ハラハラする課題です(笑)。真剣な表情ではありますが、極めて不安定な柱を立てるところを見ると、つい
「こうやった方が...」
と声をかけたくなります。しかし、グッとこらえています。
この課題に取り組む多くの子ども達は、目の前にある2本の柱から立て始め、奥の柱を組み立てるのに苦労します。他にも解決すべき問題はいくつもあります。しかし、コーチが具体的対策や方法を説明することはありません。なぜなら、それらを考えることがアルゴクラブの大切な学びだからです。問題を乗り越えて、制限時間内に屋根をかけることができれば、とりあえず、それが「今日の正解」です。そして、次回は、
「もう1段高い宮殿ができないか?」
と子ども自身が考えるようになります。
小さなつまづきを繰り返しながら学ぶことができるのは、子どもの学びの特徴です。宮殿建築の課題は、「大人の説明が、子どもの学びに必須ではない」ことを私達大人に示してくれています。