【アルゴクラブ:子どもの学びに大人の説明は必須ではない】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


宮殿建築

 I-Cubeというペントミノ型の平面パズルを使った「宮殿建築」という課題です。制限時間3分で、4隅に柱を立て、できるだけ高く屋根を持ち上げることがゴールです。


 見ているコーチも子ども達と一緒にドキドキ・ハラハラする課題です(笑)。真剣な表情ではありますが、極めて不安定な柱を立てるところを見ると、つい

「こうやった方が...」

と声をかけたくなります。しかし、グッとこらえています。


 この課題に取り組む多くの子ども達は、目の前にある2本の柱から立て始め、奥の柱を組み立てるのに苦労します。他にも解決すべき問題はいくつもあります。しかし、コーチが具体的対策や方法を説明することはありません。なぜなら、それらを考えることがアルゴクラブの大切な学びだからです。問題を乗り越えて、制限時間内に屋根をかけることができれば、とりあえず、それが「今日の正解」です。そして、次回は、

「もう1段高い宮殿ができないか?」

と子ども自身が考えるようになります。


 小さなつまづきを繰り返しながら学ぶことができるのは、子どもの学びの特徴です。宮殿建築の課題は、「大人の説明が、子どもの学びに必須ではない」ことを私達大人に示してくれています。