【個別進度学習:サンタ問題2015】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


単位量あたりの大きさ(小5算数)

 「どうせ、サンタなんかいないんでしょ?」


 算数で「単位量あたりの大きさの問題」に悩む小5女子に尋ねられました。私の答えはいつも同じです。

「サンタさんはいます。」


 小学校上級学年の算数では、目で見て分かる量だけでなく、把握の難しい概念的数量も学んでいます。


「『どちらの花だんに多くのチューリップが咲いているといえますか?』意味分かんない!」


 答えの出し方が分からない彼女は、魔法の経験則「分からない時は"最初に出てきた数字を後から出てきた数字で割る"」を使って式を書きましたが、それでは正しい答えは得られません。そろそろ、小さな頃にかかっていた魔法が解ける頃なのかもしれません。


 面積で割ることを説明すると、今度は

「何故?こんな面倒な計算、誰が考えたの?」

と質問されました。苦し紛れに

「サンタ...かな?」

と白いお髭のおじいさんのせいにしてみました。すると、

「小4の頃からおかしいと思ってたもん!だって、『Aが欲しい!』って言ってから、クリスマス直前に『やっぱり、Bが欲しい!』って言うと、Aが届くんだもん!」


 なかなか分かり易いすばらしい説明です!しかし、「サンタがいない」ことの論証には十分ではありません。

「サンタさんはいます!『"面積"で割れば幸せになれる。』って、きっとサンタも言うよ。」