
「どうせ、サンタなんかいないんでしょ?」
算数で「単位量あたりの大きさの問題」に悩む小5女子に尋ねられました。私の答えはいつも同じです。
「サンタさんはいます。」
小学校上級学年の算数では、目で見て分かる量だけでなく、把握の難しい概念的数量も学んでいます。
「『どちらの花だんに多くのチューリップが咲いているといえますか?』意味分かんない!」
答えの出し方が分からない彼女は、魔法の経験則「分からない時は"最初に出てきた数字を後から出てきた数字で割る"」を使って式を書きましたが、それでは正しい答えは得られません。そろそろ、小さな頃にかかっていた魔法が解ける頃なのかもしれません。
面積で割ることを説明すると、今度は
「何故?こんな面倒な計算、誰が考えたの?」
と質問されました。苦し紛れに
「サンタ...かな?」
と白いお髭のおじいさんのせいにしてみました。すると、
「小4の頃からおかしいと思ってたもん!だって、『Aが欲しい!』って言ってから、クリスマス直前に『やっぱり、Bが欲しい!』って言うと、Aが届くんだもん!」
なかなか分かり易いすばらしい説明です!しかし、「サンタがいない」ことの論証には十分ではありません。
「サンタさんはいます!『"面積"で割れば幸せになれる。』って、きっとサンタも言うよ。」