
コオロギの標本を作ります。
虫を見て
「キャーッ!」
と言う女子は多いですが、虫の標本作りは、女子の方がこだわりが強いです。
標本作りに虫ピンは欠かせません。標本本体に刺す針は、"昆虫針"と言って区別されます。標本本体はできるだけ傷をつけない方が良いので、昆虫針は1本だけです。残りの針は、"標本の形を整える為"に使用します。
この"形を整える"という言葉が示すゴールを明確に共有し難い為、結果に性差を生んでいるように感じます。
足は左右対称に広げてある方が良いです。足先は中に浮いていると不自然なので適度に下向きの方が良いです。一方、触覚は上を向いていた方が良いです。
チェック項目を上げればキリがありません。最終的には
「自分で良いと思う形に整えましょう。」
となります。すると、女子生徒は、針の打ち方を少し教えただけでコツを掴んでやっていきます。しかも、何度も刺し直し、少しでも良い形にしようとします。このようなこだわりは、理系にとって大切な資質です。
中学・高校と学年が上がっても
「算数は苦手だけど、理科は好き。」
と言う生徒に出会います。進学先の文理を分ける岐路に立った時、このコオロギの標本作りの体験が、少しでも生徒の動機を後押ししてくれるとうれしいです。
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