
日々の学習とは、小さなことの積み重ねです。マナビオで何かを学んで「”分かった!”という発見の連続」というわけでもありません。
勉強とは、子どもに苦手な食べ物を食べさせることに似ています。子どもが小さなうちは、細かく刻んだり、すったりして気づかないように食べさせたりします。子どもが少し大きくなると、自分で鼻をつまんで食べたりするようになります。
保護者からいただく学習の悩みに
「問題を読まないので困る。」
というものがあります。
まさしく、子どもが苦手なものを飲み込むために鼻をつまんで目をつぶっている状態です。
「良く読みなさい!」
と100回言ったところで効果はあまり期待できません。
間違った問題をやり直すのは、子どもにとっても楽しいものではないはずです。そこで、
「問題を2回やるのがイヤなら、最初にやる時、せめて、片目ぐらいは開けてやった方が得じゃない?何かが見えることもあるかもしれないし、よくよく見たら、それほど苦手なものではないかもしれないよ。」
と声をかけて様子を見ています。
子ども達に教えていると、大人の自分も考えさせられることが多いです。