
連休を利用して三重へ行ってきました。
ここは、松坂市にある本居宣長旧宅です。宣長の祖父が1691年に建て、宣長は12歳から72歳で没するまで60年間(京都で医学を学んだ4年間は除く)にわたって暮らしたそうです。
建物は、一度、移築され、宣長が住み始めた時点で建物が建てられから約40年経っていたことになります。宣長53歳の時、2階に4畳半の書斎を増築し、鈴愛好家だった宣長は「鈴屋(すずのや)」と命名しています。その後、明治42年、保存のために現在の松阪城跡に移築されたそうです。
屋根から光を入れるトップライトは、さすがに江戸時代にはなかったと思いますが、歴史の長い建物の中で当時の人々と同じ物を見ているのかと思うと、とても不思議な感じがします。
玄関から、建物奥まで土間が続いており、左手の一段上がったところに部屋が4つ配置されています。国学者であり、医者でもあった宣長なので、資料が大量にあったと思いますが、収納スペースがあるようには見えません。蔵でもあったのでしょうか?