【要約教室:音声はよき伴走者】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


大人が読む"わくわく文庫"

 要約教室で使用している"わくわく文庫"は、音声を聴きながら本を読む学習システムです。音声のスピードは0.5から10倍まで変えることができます。


 生徒が少ない時間帯、私自身も生徒と一緒に読むことがあります。この日、私は、先日の読書感想文コンクール金賞の「しろばんば(井上靖)」を読みました。


 受講を検討される保護者が

「読まずに"音"を聴いてしまうのでは?」

と疑問を持たれることがありますが、心配はありません。例えば、私の読むスピードは"4倍"です。この位のスピードですと、聴こえてくる音声から意味をくみ取ることはできません。スピードを落とせば認識できますが、文字で読むほどの情報は頭に残りません。さらに言えば、そのような状態を20-30分続けることは、とても苦痛です。


 耳から聴こえる音声は、ちょうどペースの変わらないランニング伴走者のようなものです。

 伴走者のペースが生徒の読書スピードと合うと、キョロキョロ・グラグラしていた生徒の体の動きがピタリと止まります。その様子を見れば、生徒を物語の世界へと導いてくれたことが分かります。