
分からない問題にあたった生徒が、
「意味、分からない。無理!!」
と強く拒絶する場合があります。
このような子どもの反応は、特別なものではありません。
小1の頃通ったエレクトーン教室での私が、まさしくこの状況でした。
曲をぶつ切りにして弾く練習をやりたくなくて、いつも不満を持っていました。
教える側は、自分の理想や経験から得た方法論で学習効果を上げようとします。エレクトーンの先生は、
「弾きたいように弾く練習は自宅でして、教室では自宅でできない練習をすべき」
というお考えだったのだと思います。しかし私は、自宅で練習はせず、教室で(自宅でもできるような)練習をしたがり、ただ
「うまく弾きたい!」
とだけ願うような生徒でした。
結局、どんな習い事でも、生徒本人が学びを受け入れる扉を開かない限り、効果はありません。
また、教える側の方法論が生徒にあっていなければ、扉を開けようという気持ちにはなりません。そこで、マナビオでは、子どもが押さえている扉を、様々な方法で叩いて
「お顔を見せて!」
と呼んでいるのです。