【身近な問題:"思い出す"にはどうすればよいのか】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


記憶を呼び出す方法

 「2日前の夕飯を思い出せないのは、病気なんだって!」

と情報番組を見た生徒が心配しています。


 「2日前といえば、日曜日だったね。」

と言うとうなずきます。

「サザエさんを見た?」

とたずねると

「あ、思い出した!」

と明るい笑顔で答えてくれました。

「その日は、(自分の)誕生日だった!」


 記憶する対象を既知の物事と関連づけて記憶する方法を関連記憶と言います。本来は、何かを記憶するための技術ですが、この方法論は、何かを思い出す時にも有効です。


 検索技術の発達により、「何かを覚える」ということが意味の無いことのように言われる向きがあります。しかし、自分がストックした記憶を引き出す術を知らなくても良い、といことにはなりません。


 マナビオでは、子どもと話す時に「前後の関連のある事柄」を質問します。子どもたちが失いつつある力を訓練する良い機会になると思っているからです。