
「2日前の夕飯を思い出せないのは、病気なんだって!」
と情報番組を見た生徒が心配しています。
「2日前といえば、日曜日だったね。」
と言うとうなずきます。
「サザエさんを見た?」
とたずねると
「あ、思い出した!」
と明るい笑顔で答えてくれました。
「その日は、(自分の)誕生日だった!」
記憶する対象を既知の物事と関連づけて記憶する方法を関連記憶と言います。本来は、何かを記憶するための技術ですが、この方法論は、何かを思い出す時にも有効です。
検索技術の発達により、「何かを覚える」ということが意味の無いことのように言われる向きがあります。しかし、自分がストックした記憶を引き出す術を知らなくても良い、といことにはなりません。
マナビオでは、子どもと話す時に「前後の関連のある事柄」を質問します。子どもたちが失いつつある力を訓練する良い機会になると思っているからです。