
理科実験教室(上級)で気になったことがありました。
疑問は何か?-指示薬のBTB溶液は緑色で中性です。この中性のBTB溶液を精製水(中性?)に加えると緑色(中性)になると予想しましたが、実際にやってみると黄色(酸性)になります。何故でしょうか?
1が精製水にBTB溶液を垂らしたもの、2が1+水道水(アルカリ性)で中和後です。Whatmanの試験紙は、確かに1がpH6(弱酸性)ぐらいに見えます。
仮説-BTB自体は、本来、酸性です。指示薬は、粉末のBTBをエタノールに溶かした後、水酸化ナトリウム水溶液で中和して調整されています。したがって、この指示薬を大量の水に垂らすと水酸化ナトリウムによる中和作用が失われ、BTB本来の酸性を示すのだと思います。確認のため、同じBTB溶液をエタノールに垂らすと、緑色(中性)のままでした。
結論-指示薬BTB溶液は、水に垂らすと酸性を示します。